フジイ企画で第1回『肌で感じる編集セミナー』を開催しました

081829”§Š´‘莚ŽÊ^2 
 昨日(9月25日)の18時からおよそ1時間、当社にて第1回目の『肌で感じる編集セミナー』を開催いたしました。このセミナーは既報の通り、この春、当社ブログ=facebookにて連載でスタートした『肌で感じる編集サロン』の小冊子発刊記念として、広報紙の編集をより「肌で感じて」いただこうと企画したものです。(な)

はじめての取り組みで緊張しました
 今回は連載1~3号の中から「紙面における文章・写真・見出しの割合」「記事に見出しをつけよう」「写真はたくさん撮をテーマにってトミング」をテーマにお話しするという流れで行いました。
 セミナーの進行は小冊子の内容を実例を交えて解説するといった形式で進めました。ただ初の取り組みなので、このやり方でよかったのかと少々不安でした。セミナー後、皆様から感想をいただき、「読むだけでは分からない事がよく分かった」「参考になった」と、嬉しいお言葉をいただけたので、とりあえずホッとしております。

ご参加の皆様の横顔
 ちなみに第1回目セミナーには5名のお客様がご参加くださいました! 今回は少しだけご紹介しますね。私たちのお得意様である羽曳野市の小学校PTA広報の杉本さん、自分で広報紙を発行されている建設会社の細川さん、また私たちのfacebook研究仲間である藤川さんと松山さんといった方々です。そして、このセミナーまでの流れに導いて下さった金山先生にもご参加いただきました。皆様ありがとうございました。

セミナーとブログの連携で皆様のご質問に応えます
 今後、今回の経験を踏まえて中身の充実を図るとともに、セミナー中に出た皆様のご質問など、お話できなかったことなどをブログ『肌で感じる編集サロン』にてご紹介・ご回答していけたらと思っています。
 また、来月(10月)の25日には第2回目のセミナーを開催する予定ですので、今回参加できなかった方、広報紙発行にご興味のある方など(人数に限りはありますが)どなたでもご参加ください。参加費は無料です。プログラムや参加方法についてはFacebook、ブログなどで逐次ご案内させていただきます。 

『肌で感じる編集サロン』小冊子を無料でプレゼント中
 現在連載中の『肌で感じる編集サロン』(6月スタート分から8月27日分)の記事を小冊子にまとめた「限定版」として無料でプレゼント中です。セミナーにはこの冊子を使用しますので、ご希望の方は下記の方法でご連絡ください。
『フジイ企画facebookページ』 ■『広報紙コンクールに入賞!! 一緒に作るpta広報製作室(大阪)』の2つのページにまず『いいね!』していただき、メッセージ機能でご連絡先をお書き下さい!



第6回『早朝営業会議』で『無料編集セミナー』を決める

「実行可能なことを計画する」大切さをかみしめて

 今月も12日の水曜日、月例の『早朝営業会議』を行いました。今回で6回目を迎え、最初の頃と比べてだんだん会議のリズムが掴めてきたような気がします。毎回あれやこれやと様々な案を出し合い、非常に充実した時間となっています。
 そんな風に色んなことを計画するのは良いのですが、金山先生は「実行が可能なことを計画しましょう」と仰られました。確かに、計画したはいいものの実現が難しかった案も今までいくつかあったので、時には方向性を絞って考えることも大切だと感じました。
 思えばブログ内の『肌で感じる編集サロン』のコーナーであったり、小冊子であったりも、この会議を通じてテーマを絞って計画し、実行して作られたものでした。昨日(9月12日)お知らせしました編集セミナーに関しても、前向きに取り組んでいきたいと思います!(な)
 

早朝会議の一連の流れで決まった『肌で感じる編集セミナー』

 この半年間の会議で、6月『編集ミニ講座』『肌で感じる編集サロン』にブログ連載開始→9月5日「小冊子」作成→9月6日堺商工会議所主催の「フェイスブック徹底活用セミナー」での報告と小冊子プレゼント→(きのう9/12既報のとおり)小冊子を利用したミニ『編集セミナー』という流れを作ってきました。

 ファイブスターの金山社長のご指導もあって、徐々に方向性が見えてきました。この日、今期前半が終了したこともあって、スタッフの宇住庵さんもご一緒に来社されました。(たまたま小冊子の発行日が私の誕生日だったのですが)ファイブスターからのお誕生日プレゼントもいただき、記念すべき日となりました。(F)

2012~2013年『早朝営業会議エピソード』INDEX
2012年
【4月度】春一番『経営戦略会議?』がスタートhttp://www.fujii-net.com/?p=176
【5月度】第2回目の経営戦略会議に初めて参加http://www.fujii-net.com/?p=182
【6月度】第3回会議テーマは「ネット営業の深化」http://www.fujii-net.com/?p=192
【8月度】『クライアン島アプローチマップ』(?)作りましたhttp://www.fujii-net.com/?p=225
【9月度】第6回会議で無料編集セミナーを決めるhttp://www.fujii-net.com/?p=233
【10月度】第2回『肌で感じる編集セミナー』充実策を議論http://www.fujii-net.com/?p=237
【11月度】『肌で感じる広報紙編集セミナー』の運営を検証http://www.fujii-net.com/?p=250
【12月度】新年は2種類のセミナーを企画http://www.fujii-net.com/?p=254
2013年
【5月度】広報セミナーの名称を改めましたhttp://www.fujii-net.com/?p=283
【6月度】フジイ企画『紙ブログ』の復刊を決定http://www.fujii-net.com/?p=292
【8月度】『紙ブログNEWS』をお届けするために…http://www.fujii-net.com/?p=302
【9月度】『紙ブログNEWS』読者目線で3号目の見直しhttp://www.fujii-net.com/?p=318
【10月度】編集方針をハッキリ!読み物としての『紙ブログ』をhttp://www.fujii-net.com/?p=323
【11月度】『紙ブログセミナー』の継続と『街ゼミ』を提案http://www.fujii-net.com/?p=333
【12月度】『紙ブログセミナー』2014年新規企画を検討http://www.fujii-net.com/?p=337



小冊子発刊記念!!『肌で感じる編集セミナー』を開催します

20120912_01 当社ブログ→フェイスブックの連動の中で生まれ、現在も続けておりますブログ版『肌で感じる編集サロン』ですが、ニュースでお伝えしたとおり、9月5日より一部を小冊子にして皆様に提供させていただいております(ほとんどご存じない?…かも)
 そこで今回、この小冊子版『肌で感じる編集サロン』発刊記念として『ミニ編集講座』を開催することにいたしました。当社のお客様や、ご縁をのある皆様方に、当社の業務内容と仕事のスタンスを知っていただくとともに、少しでもこの冊子を活用していただければとの思いで企画しました。
 これまで、お客様との打ち合わせ以外、無言?の作業が中心だったので、皆様の前でお話するには少々不安がありますが、これを機会に皆様との交流を深めていければ幸いです。
 内容については皆様の最近の動向もお聞きしながら、臨機応変に進めていきたいと思っておりますので、是非お気軽にご参加ください
 

開催日 2012年9月25日(火)18:00~19:00

会 場 編集プロダクションフジイ企画事務所内
定 員 10名。(…でいっぱいです)    参加費 無料
内 容 1.『肌で感じる編集サロン』のミニ講座より
    (1)紙面における文章、写真、見出しの割合
    (2)記事に見出しをつけよう
    (3)写真はたくさん撮ってトリミング
    2.皆様からのご質問、ご要望にお応えするコーナー
テキスト『肌で感じる編集サロン』小冊子をご持参下さい。

(お持ちでない方は無料でご提供しますので下記の要領でご連絡ください。
同時に出欠も下記要領でお願いします)

 
『肌で感じる編集サロン』小冊子を無料でプレゼント中
 現在連載中の本タイトル『肌で感じる編集サロン』(6月スタート分から8月27日分)の記事を小冊子にまとめた「限定版」として皆様に無料でプレゼントしています。
ご希望の方は下記の方法でご連絡ください。
『フジイ企画facebookページ』 ■『広報紙コンクールに入賞!! 一緒に作るpta広報製作室(大阪)』の2つのページにまず『いいね!』していただき、メッセージ機能でご連絡先をお書き下さい!
 (また出欠などは当社HPの『なんでもメール』や、メールinfo@fujii-net.com、お電話でもOK)



1面トップに「ごあいさつ」なんかいらない!? [編集サロン19]

20120911 いろいろな(新聞形式の)広報紙を見ていて、やたら多く目につくのが、一面トップに「ご
あいさつ」が並ぶ紙面です。出だしからまず会長のごあいさつ、次に副会長のごあいさつ。順番もエライ方からというように…。
 
「1面あいさつ」は本当に紙面のメインですか?
 誤解を恐れずに言えば、1面「あいさつ集」はよほどの内容でない限り読み飛ばされやすく、全紙面の印象を固くしがちです。編集方針にも関係することですが、「あいさつ」は紙面のメインではないケースがほとんどなので、できるならめましょう。新聞は雑誌のように、一つの要素でページ完結するようなものではなく、記事の配列や順序にちょっと高度な「編集者判断」が必要となるとお話しました。
 
新聞紙面に「慣例的」順序は必要ありません
 新聞紙面の特徴とはなんでしょうか? 一つの紙面に様々な要素の記事が掲載されることですね。細かく見てみれば報道記事のほかに、コラム(署名記事)、告知文、写真集、あいさつ文のほか、小説・詩など要素の違った記事が混在していて、そういう意味ではちょっと特殊なメディアかもしれません。
 書籍 籍雑誌の場合ならページが基本単位になっていますから最初にご挨拶があってもあまり違和感を感じません。読者は目次をみたり、いきなり繰ったりして、すぐ読みたいところにページ移動しするからです。新聞の場合はページ建てが少ない分、1面が全紙面へ大きく影響します。つまり雑誌や書籍のように、最初にごあいさつがあって、目次があってという『講演会のプログラム?』のような紙面順序に全く意味がありません。
 
トップ記事は全紙面を通じて一番伝えたいことをビジュアル表現で
 それどころか1面というのは、明らかにその紙面の顔になります。読者が手にとって一番最初に目にするページです。([編集サロン17.18]でもお話しましたが)題字もしかり、その号の全記事を通じて一番伝えたいことをトップにするべきですね。特に「アイキャッチ」といって、写真やイラストで眼で読者を引き付ける工夫が特に1面では重要です。そこでの印象が全紙面の印象となって確定することになります。
 
どうしても…の時は、ちょっとした工夫を
 ただ、理屈は分かっても、これまでの慣習を止めるのは、勇気が…という場合もありますね。方針を変えるにはコンセンサスの問題もあります。そこで究極、1面で「ごあいさつ」をどうしても読ませたいのであれば、、印象的・今号の紙面に象徴的なアイキャッチ時事原稿(写真・イラストのエトキ記事=写真説明)とセットして、配置しましょう。そういう工夫で、写真記事⇔挨拶記事を相互補完する効果があります。(イラスト左)
 
 誤解を避けるために申しますと、「ごあいさつ」が不必要だと言っているわけではありません。発行意図や発行者の思いを伝えるのも広報紙の大きな役割です。それは紙面構成でより読まれやすい工夫があって、実は本当はそこが編集者の力の発揮しどころなのですが、そのお話はまた別の機会に…。

【お知らせ『肌で感じる編集サロン』小冊子を無料でプレゼント中
 現在連載中の本タイトル『肌で感じる編集サロン』(6月スタート分から8月27日分)の記事を小冊子にまとめました。「限定版」として皆様に無料でプレゼントしています。
 なおこの小冊子は、9月25日(火)よりスタートする『肌で感じる編集ミニ講座』(無料)のテキストにもなりますので、ぜひこの機会にお申し込みください。お送りさせていただきます。
ご希望の方は下記の方法でご連絡ください。

『フジイ企画facebookページ』 『広報紙コンクールに入賞!! 一緒に作るpta広報製作室(大阪)』のページに『いいね!』していただき、メッセージでご連絡先を! 
 (また当社HPの『なんでもメール』や、メールinfo@fujii-net.com、お電話でも受け付けます。)


『Facebook徹底活用セミナー』で事例報告しました

20120907  きのう(9月6日)堺商工会所主催の「Facebook徹底活用!成功事例に学ぶ集客・売上戦略術セミナー(中級)」が開催されました。中級講座はFacebookを営業に生かした実践事例が中心のセミナーで、数社のすばらしい成功企業に混じって、今回は「フジイ企画」も報告をさせていただく機会をいただきました。
 
 実は本セミナー、今年2月のに初めて参加したのがきっかけでまだ半年です。「営業に使え
る」と確信的に思い、力を入れてきたFacebookですが、本当はまだ成果を挙げているとはいいきれません。
 ただ、Facebookをネットのプラットフォームにしたおかげで、より「読者」が見えるよ
うになって、集客へのラインができると確信したのは事実で、既存の当社『ブログ』により力が入るようになり、伝えたい中身を考えたコンテンツ作りへの励みになりました。
 
 ご報告の内容としては、月1回の早朝営業会議で、Facebookを営業をテーマとして、私たちの仕事の価値の見直し→そして新しい戦略→進捗状況の確認→再度見直しというサイクルをつくり、新たな取り組みを実践してきたこと。今回立ち上げた新しいブログ版のコラム『肌で感じる編集サロン』もそのひとつで、ここまで至った経過などをお話しさせていただきました。
 
会場で紙版『肌で感じる編集サロン』を差し上げました
 今回このブログ版 『肌で感じる編集サロン』 を印刷物にして皆様にプレゼントさせていただきました。このコラムはスタートから3ヶ月という短い期間ではあったのですが、私たちの本業はアナログ(?)なので、やはり紙による冊子に「なる」ことに一番喜びを感じています。
 いずれにせよこれは「ブログ→Facebook」ラインでやってきた成果のひとつなので、これを基点に、さらに新たなコンテンツを考えていきたいと思います。
 今回、それに加えて一緒に学んだ参加者の皆様と他の成功事例を学び、交流できたことに感謝!!
 
【スタッフとして参加して】
 今回、FBセミナー自体初めて参加させて頂きました。他の企業さまのFBを活用した事例報告をたくさん聞くことができ、たいへん勉強になりました。FBに写真や動画をアップしたり、リアルタイムでコメントのやりとりをしたり、多くの企業さまが、お客さまとのコミュニケーションを楽しんでいる!という印象を受けました。当社も、もっともっと楽しみながら、お客さまと接して行きたいと思います!(ま)


コラム『肌で感じる編集サロン』を小冊子にしました

 この6月から当社ブログ『フジイ企画ニュース』で広報紙編集にまつわるコラム『肌で感じる編集サロン』をスタートしました。日ごろ広報紙作りで頑張っている皆様や当社に縁のある皆様に、当社の業務内容と仕事のスタンスを知っていただくとともに、少しでもお役に立てるようにとの願いで始めました。
 

ブログとfacebookとの相互リンク記念(?)として無料でプレゼント

 このたび、当社ブログとfacebookとの『相互リンク記念』(?)として、この間のコラムを集めて小冊子にしました。短い掲載期間ではありますが「限定版」として皆様に無料でプレゼントすることになりました。何度かお伝えしてきましたが、当コラムでは、現場感覚に満ちた、教科書に載っていないようなテーマを中心に扱っています。皆様にとって楽しく、分かやすいものに仕上がっていれば幸いです。(A5判24ページ)
 
 
 紙面づくりを勉強中ですがこの冊子でイラストデビュー』…!?
 6月よりこのコーナーを始めたときは、続けられるのか不安なところもありましたが、こうして冊子にまとめることができて良かったです。編集に関して勉強中の私にとっては、記事ができあがる度に新しく知る事も多かったり…。また、イラストを担当させて頂くことも多かったのですが、ただイラストを描くだけでなく、「コンセプトを持って作らなければならない」ことの難しさを特に感じました。記事内容もイラストも、「どうすれば読者に伝わるのか?」ということを心がけて、これからも連載していきたいと思います。よろしくお願いします!(な)
 
ご希望の方は下記のいずれかの方法でアクセスしてください。
 のページに『いいね!』していただき、メッセージでご連絡先を!
■当社HPのメールフォーム『なんでもメール』にてメッセージ、ご連絡先を!
■その他、メール(info@fujii-net.com)、お電話などで…!
 
お気軽にご連絡ください。(無くなり次第終了となりますので、ご了承下さい。)
 引き続き皆様のご意見・ご質問などもお受けしておりますので、是非お寄せください。



『題字』は紙面全体を考えて…プロでも陥る落とし穴 [編集サロン18]

20120904  前回に引き続いて『題字』についてのお話。広報紙の『題字』とは、ネーミングとロゴデザインをセットにしたもの…というお話をしました。題字を作成するとき、担当者はまずロゴデザインに加えて題字全体のデザインを考えていきます。書体はこれで…背景は?…イラストも…と。練りに練って出来上がった渾身の一作。「これいいやん、すごく迫力あるね」。でもちょっとまって! それが結構、お客様に却下されることが多いのです。なぜ?(ま)
 
この題字「編集者泣かせ」になってませんか?
 上の写真の題字(=「元気ふれあい…」)は、実際デザイナーが作成してお客様に提案して却下されたものをパロディにしたものです。(実物は全1段[横長]なのですが、出所がバレてしまうのと、いい写真がないので変形しました。あまりよくないかも…)
 このデザインって、よくよく「編集者泣かせ」ですよ。何が言いたいのかというと、ちょっと目立ちすぎ!? この題字で1面トップの記事内容を読者に印象付けようとすると、編集者は毎回大変な「技」を必要とします。
 
紙面における『題字』の役割をちゃんと理解して!
 紙面で一番に伝えたいのはタイトルではなく、(トップ)記事の内容です。もちろんタイトルを覚えてもらうのも大切ですが、タイトルがトップ記事の見出しと相殺されるのはよくありません。目立ちすぎる題字にしてしまうと、編集者(整理記者)は毎回それを超えるさらに目立つ見出し・デザインを考えなくてはならず、記事とは違う印象になったり、(ヨコ見出しが使いにくいなど)割付の自由度が狭まってしまうのです。新聞では題字製作者(デザイナー)が、読者はもとより記者や編集者の立場、紙面における題字の位置づけを理解して製作しているかというのが大きなポイントになりますね。
 
ベテランデザイナーによくある『自己完結型』!?
 グラフィックデザイナーで週刊誌、書籍等の表紙デザインの経験ある人でも、新聞は初めて…とかの方も結構多いのかな? デザイナーさんはともすれば、自分の担当したスペース内でのバランスで完結してしまうことが多いのです。普通はそれが当然で、例えばチラシなどは、一人のデザイナーが必要なデータ・アイテムを使いきって全体を構成していきますね、週刊誌の表紙もページ完結なので、あまり気にならない(むしろ優れている)。だけど多種の要素を盛り込む新聞で、同じ判断で仕事をされると困ります。(微妙な差は難しいのですが)これ、デザイナー歴『ん十年』という人でもよくあることで、私たちはこれ『自己完結型』(フジイ企画用語?)と呼んでいます。
 
『発行者』は、自分の媒体全てを把握してます
 怖いことに、(フジイ企画の)お客さまはそういうことは瞬時に見抜きます。もちろんお客様はレイアウトやデザインはしませんが、『発行者』であり『執筆者』でもあるお客様は、即「勘」で判断して『この題字、前のに戻して!』とか、ポンと言われてしまいます。
 理屈抜きで判断されるので、デザイナーさんからすれば「これだけ考えたのに…デザインの価値が分かっていない」ともめることになるのです。でもディレクション能力のある人なら、これは「デザイン力」の問題ではなく、広報物全体の構成に関係することだと理解してますから、お客様に提案する前に『通訳?』して修正を求めていきます。(お客様は発行主体なので、当然、自分の紙面の位置づけをしっかり把握していますよ。)
 
 前回「題字は安易につくらず、納得いくまで…」というお話をしましたが、一歩進んで、つまり単一アイテムで考えるのではなく、『題字』作成は紙面全体を見渡せる編集者(エディトリアルデザイン)の視点が一番大事だということですね。



『題字』は『大事』、安易に変えないでね、[編集サロン17]

 

  広報紙・機関紙を作るとき、「○○通信」や「○○だより」など、名前(タイトル)をつけますね。その名前とロゴデザインをセットで私たちは『題字』と言っています。

 私たちが発行する広報紙のネーミングが決まったら、紙面のイメージに合った『題字』のデザインを考えていくのですが、『題字』は一度作ったら基本的には変更しないというのを前提にして考えていきます。
 
 皆さんの広報紙の『顔』に磨きを
 広報紙というのはテーマに沿った定期発行が原則ですので、『題字』は今後その広報紙の『顔』となります。そのため、紙面そのものを覚えてもらえるまでは、紙面の規格(サイズ)、題字の文字デザイン(タテ/ヨコ、大/小を含めて)変更しないのが原則です。
 そのため『題字』に関しては最初の紙面企画と同様に、セットで考えていくべきで、これから構成するであろう、いろんな状況を考えながら、納得いくまで何度も時間をかけて検討したいところです。
 
 安易なイメチェンは『信用力』低下?
 よく色々な広報を見ていると、ネーミングこそ変えていなのだけど、題字のタテ・ヨコの変更や、使う書体など、その時々紙面の都合で結構安易に変えられているケースが目立ちますが、これはあまりおすすめできません。題字の安易な変更は、発行趣旨のブレや方向性の変更と捉えられやすく、極端な話では「読者離れ」につながってきます。
 

 タイトルロゴもブランドになれば読めなくてもいいの…!?

 ところで話は変わりますが、書店に並んでいる雑誌、特に女性のファッション誌では『タイトル文字(題字)』の上にモデルさんなどの頭がかぶっていることが普通になっていますね。中には4分の1しか見えていなくて、もうほとんど読めない!っていう場合も多いです。これってどうなんでしょうか?
 
「週刊フ○画」はどうなの!?
 表紙(銘柄?)を選んで買う人が多いから、ブランドに相当な自信を持っていて、中身勝負ということでしょうか…? でも、欲しい雑誌が決まっていても、結構探しづらい~!
 これ、たとえば「週刊フジイ企画」(写真のイラスト)だったらタイトルを読んでもらえるでしょうか…ね?(ま)



『クライアン島アプローチマップ』(?)作りました

 毎月の早朝営業会議の議論からヒント

 既報の通り、フジイ企画では今年の春より、毎月第2水曜日を『早朝営業会議』と決めて、独自の短期・中期の戦略を立て、その進捗状況を確認することにしております。

 8月8日に行った第5回目の『営業会議』では、「当社のウリは何か」という検討を再度しました。(いつもやっているのですが)ホワイトボードに図表を使って整理してみると今回、自社の取り組み姿勢と他社との違い、それを理念化する方向性がうっすら見えるようになってきました。

営業のブラッシュアップをめざして
 それを形にするために絵にしてみてはどうかと会議後の社内での発案で、このような『アプローチマップ』を作ることにしました。この間、夏休みも取りながらですが、2週間の日数を要し、やっと完成しました。これはいわば「お遊び」の一つです。でもスタッフの『コンセプト作り』の実践研究にもなるので、結構納得するまで何回もやり直しました。

 でも「本当に伝わる形だろうか…」というのがいつもネックですね。皆様の忌憚のないご意見をいただければ幸いです。

【イラストのコンセプト】
 この基本コンセプトは当社のお客様へのアプローチの方法です。印刷会社では営業サイドでの混乱を避けるため、窓口を一本化して交渉にあたる場合が多いようですが、当社は基本、発行責任者様(窓口)とのお話合いのほか、編集担当者(編集部)の方との交流を大事に作業を行っています。本来、広報紙は組織の構成員全体あるいは不特定多数の読者をターゲットに製作するわけですから、編集部の意向という以上に大多数の人々との接点でもある編集委員さんの役割は大で、紙面づくりの「要」だと感じています。(イラスト=な、AD=藤井)

右下写真=8月8日の早朝営業会議の風景

2012~2013年『早朝営業会議エピソード』INDEX
2012年
【4月度】春一番『経営戦略会議?』がスタートhttp://www.fujii-net.com/?p=176
【5月度】第2回目の経営戦略会議に初めて参加http://www.fujii-net.com/?p=182
【6月度】第3回会議テーマは「ネット営業の深化」http://www.fujii-net.com/?p=192
【8月度】『クライアン島アプローチマップ』(?)作りましたhttp://www.fujii-net.com/?p=225
【9月度】第6回会議で無料編集セミナーを決めるhttp://www.fujii-net.com/?p=233
【10月度】第2回『肌で感じる編集セミナー』充実策を議論http://www.fujii-net.com/?p=237
【11月度】『肌で感じる広報紙編集セミナー』の運営を検証http://www.fujii-net.com/?p=250
【12月度】新年は2種類のセミナーを企画http://www.fujii-net.com/?p=254
2013年
【5月度】広報セミナーの名称を改めましたhttp://www.fujii-net.com/?p=283
【6月度】フジイ企画『紙ブログ』の復刊を決定http://www.fujii-net.com/?p=292
【8月度】『紙ブログNEWS』をお届けするために…http://www.fujii-net.com/?p=302
【9月度】『紙ブログNEWS』読者目線で3号目の見直しhttp://www.fujii-net.com/?p=318
【10月度】編集方針をハッキリ!読み物としての『紙ブログ』をhttp://www.fujii-net.com/?p=323
【11月度】『紙ブログセミナー』の継続と『街ゼミ』を提案http://www.fujii-net.com/?p=333
【12月度】『紙ブログセミナー』2014年新規企画を検討http://www.fujii-net.com/?p=337



編集者は常に『読者』の目線で [編集サロン16]

20120821_01  新聞社では取材・記事執筆→編集整理(レイアウト)という流れの中で、最低二人の人が関わっています。原稿は取材各部(社会部、政治部など)の記者が書き、見出し・レイアウトは整理記者(整理部、編集部)というように役割が完全に別れています。
 取材記者は自分の執筆した記事を「見出しを付けずに」文字原稿だけ(「捨て見出し」といって記事の分類用のタイトルをつけることはあります)を整理部(整理記者=編集者)に渡すことになります。ここでの整理記者の仕事は記事の重要度を自分で判断し、トップ、サイド、あるいはボツ…と決めること。そして決めた記事の中で、どの部分を見出しにするのかを考え、またレイアウトを考えるというのが仕事です。
 
取材記者は見出しをつけない(つけてはいけない)
 ではなぜ取材記者は見出しをつけないのでしょうか。取材記者は現場に行って取材し記事を書くのが仕事ですね。いわば細部に至るまで生々しく現場を知っているということになります。つまり「足で稼いだ」内容のある記事であるほど、記者の思い入れが強いということなのです。思いれが強すぎると、ともすれば読者と記者の立場の違いが乖離してしまうということが起こります。その緩衝材として整理記者(編集者)が「第一読者」として中に入るのです。つまり単純に役割として「しない」のではなく、「させない」システム自体が編集者の仕事となっているのです。
 
「編集者によって紙面は変わる」責任は重大ですね。 
 整理記者は取材各部の記者から集まってきた原稿を、見出しをつけたりレイアウトデザインをしたりして実際の紙面をつくる。ここで重要なのがいわゆる『読者の視点』なのです。編集者は取材記者が書いた記事を、見た瞬間から「読者の視点」でと捉えるということになるのですが、発行者として何を伝えたいか、また読者にとって何が知りたいかを考え調整する。
 当然ですが整理記者(=編集者)には取材記者が書いた記事に対して加筆、訂正する権限はありません(割愛することはできる)。また記事に書かれてない見出しをつけてもいけません。ですが記事のポイントをどこに置くかは整理記者(=編集者)が決めるので、整理記者の責任は重大ですね。[ミニ講座9] 、[ミニ講座11]でも書きましたが、見出しの力点の置き方(価値判断)だけで紙面の見え方がまったく違うということも起こります。つまり、すごく主観的な判断になります。
 
広報委員同士で見出しを付けあいましょう
 さて、私たちに立ち戻って考えた場合、書き手と編集者が結構一体なわけで、自分の書いた文章に自分で見出しをつける場合、この「読者の目線で」というのが一番難しいのではないでしょうか。先ほども述べたように見出しには、記事にない文言を使用してははいけません。「自分は詳しく知っていることだから」とうっかりやってしまいがちですが、それなら記事でしっかり書きましょう。広報紙を数人で発行している場合、広報委員はしっかり他人の文章を読んで、お互い違う視点から「見出し」の付けあいをしたらいいと思います。とにかく広報誌は多くの読者に伝えることが使命です。そのためには『読者の目線』を常に意識しながら作ることが大事です。(ま)
 
 ちなみに、フジイ企画のこのブログも、基本的に本文・イラスト・編集と別のスタッフが担当しており、見出しやタイトルは編集の段階で付けれられます。なので文字通り編集され、最終的に全く別の切り口のブログになっていることも実はよくあるのです。
 
 きのう報告いたしました通り、「編集何でもミニ講座」で続けてきました当コラムの名称を、当方の思いと内容に合うように服装(タイトル)のみ新調させていただきました。ただ内容と切り口は当面同様なので通番にて進めていきたいと思いますので、皆様のご意見ご感想をよろしくお願いいたします。