写真アルバム?になった「特集面」を考える [編集サロン22]

20121029

 『イメージ写真』と『スケッチ写真』の違い、おさらい

 再度再度、写真中心の特集面のお話。第20回サロンで『イメージ写真』と『スケッチ写真』のお話をしました。フジイ企画流カテゴリー分けで言えば、報道記事に使用されている写真は基本的にイメージ写真。じゃあスケッチ写真は何?ということで、学校でいえば『運動会』『文化祭』など、組織のイベントの『記録=写真集(アルバム)』だと簡単にお話しました。
 
写真特集は他の記事とは「ちょっと違うもの」として!?
 まだちょっと分かりづらいかもしれませんが、私たちの立ち位置をお話しますと『イベント写真集(複数写真)』(=スケッチ写真)などの特集記事が入稿した場合、その時点で私たちは報道(新聞)記事・写真(=イージ写真)と区別しています。つまり、新聞ではなく別発行の『卒業アルバム』や『イベント報告集』のような単発の『記録集』の集合体になったと解釈しなおして、「ちょっとちがうもの」としてレイアウトします。
 今回はこうした「ちょっと違うもの」として捉えた特集面も、紙面の性格によって、さらにレイアウトの基準が変わりますよ…というお話です。
 
写真でメリハリつけれらない場合は…
 前回『イベント写真(スケッチ写真)集』はメリハリ(大小強弱)をつけてより臨場感のある紙面上のレイアウトを考えましょう…とお話しましたが、これは全ての写真主流のページに当てはまるでしょうか?
 同じ複数写真を使用した写真集(特集)でも、写真でメリハリ(大小強弱)をつけたらまずい写真がありました。例えば『スタッフ━それぞれの職場紹介(写真集)』、『参加者全員の横顔特集』、『みんなの意見━対談集』、『卒業生全員集合━それぞれの一言』など。レイアウトがかりに平板に感じたとしても、写真で大小をつけたらまずいですね。
 
ここは編集者の見識をもって見出しで勝負
 編集者(デザイナー)は自己都合で意味なく差を付けるのはNG。同等に扱うべき内容で大きさなどに差があれば、読者は意味を求めます。つまりは記事の内容と写真の扱い方に見識ががないことはしてはいけません。じゃあこんな場合どうしますか? 全体をバランスよく見渡し、2:1:1の黄金律(サロン1)を考えて、やっぱり見出しで勝負するのが一番ですね。
 
★★★★
 秋が深まってきましたね。もうすぐ紅葉が見られる季節になりました。この間、当社では色々な小さな取り組みがあってこの『サロン』もしばらくご無沙汰でした。すいません。皆様のご質問を中心にこれからもこれをメインに続けます。『肌で感じるセミナー』ともに、よろしくお願いします。



第2回『肌で感じる「広報紙」編集セミナー』を開催しました

  昨日(10月25日)の18時から約1時間、フジイ企画にて第2回目の『肌で感じる「広報紙」編集セミナー』を開催いたしました!

 今回は、当初6名の予定でしたが、当日・前日3人の方がキャンセルされ、3名という少人数だったこともあって、セミナーと言うより交流会(お茶会?)という感じで、皆さん初対面にも関わらず始終和気あいあいと語り合えたと思います。
 
 
1つ目のテーマは「広報紙を『楽』に発行するなら発行回数『増』やしましょう」でしたが…
 このテーマは発行計画のお話で、ズバリ年3回ぐらいの発行より毎月発行のほうが、中身の充実もさることながら、何より『楽』ですよ!という内容でした(そんなばかな!とお思いかもしれませんが…)。今回は参加者の中に広報紙を実際に制作されている方がいらっしゃったこともあって、このテーマで盛り上がり、これだけで予定時間を大幅にオーバーしていまいました。
 他に2つ、「縦組みと横組みの違いって?どっちがいいの」と「見出しに『!』『?』をつけちゃだめなの?」というテーマをご用意していたのですが、後半は駆け足でダーッと流す感じになってしまいました…。次回からは、皆様のご要求に応じてテーマを絞り込んでみたいと思います。(ま)
 
 今回の参加者を簡単にご紹介しますと、facebookセミナーでご一緒させていただいた英語通訳案内士でオンラインショップ経営の内原様、当社のお客様『月刊建設ひょうご』担当の横山様、そして建設コープの細川様は前回に引き続き2回目のご参加でした。
 
参加者の皆様の感想から
●紙面を作成するにあたり、連載物が多いとパターン化され、機関紙がつくりやすいことがわかりました。また文中に「!」「?」を入れる場合は、一マスあけることも確認できました。
レイアウトについてもっと詳しく学びたい。
想像以上に深いお話しに感動しました。特に①見出しのつけ方②読者からの反応のとり方については参考になりました。
 
次回開催予定は11月21日(木)18:00~19:00です
 元々は、当社ブログ『肌で感じる編集サロン』からはじまったこのセミナーですが、少しづつ「サロン」感がでていければいいなァと思っています!
 次回は11月21日(木)18:00~19:00で開催予定です。疑問点などありましたらこの機会にお話ししたいと思います。詳細は追ってブログ・Facebookにてご案内いたしますので、お気軽にご参加くださいね!(参加費無料)


高石商工会議所のfacebookセミナーで事例報告

 

 「ブログ連載の肌で感じる編集サロン→小冊子→無料セミナー」の流れを報告

 10月23日(火)、高石商工会議所主催の「タブレット活用による業務効率化・販路拡大Facebook導入・活用セミナー」が開催されました。フジイ企画としては堺での報告に引き続き「ブログ連載の肌で感じる編集サロン→小冊子→無料セミナー」という一連のfacebook活用事例を紹介させていただく機会を頂きました。
(写真=ファイブスターの金山社長と)

他社の活用事例がおおいに参考になりました
 スタッフとして私が参加させて頂いたのは初めてで、当日はたくさんの方が参加されていて、この場にいるのはFacebookを活用しようという意欲のある方ばかりなのだと思うと、こちらもよりやる気が湧いてきました! 特に他社の事例を聞くことができたが良い勉強になりました。
 

 今回のご報告の、写真・動画を駆使してお店を紹介している「肉の郷ちべ」の松山様、4つの会社で共同して事業を紹介されている有限会社藤川樹脂の藤川様の事例報告をお聞きして、フジイ企画とはまた違ったやり方でFacebookを活用されていることも分かり、使い方次第で可能性が広がるということも再認識しました。当日はとても有意義な時間を過ごすことができました!ありがとうございました。(な)

(写真=左から「肉の郷ちべ」の松山社長、藤井、藤川樹脂の藤川社長)



第10回心をつなぐコンサート『松浦由美子12月に歌う』

 毎年恒例、年末の『心をつなぐコンサート』は今年で10周年。実行委員会には、ダイキンやビクターなど解雇撤回など争議をたたかう仲間も参加しています。今回は、松浦由美子さんのすばらしいシャンソン、コーラスの歌声、新舞踊、河内音頭など、賑やかで元気のでるコンサートです。ぜひ参加してみて下さい。(心をつなぐコンサート実行委員会より)

 
松浦由美子さんプロフィール
1975年よりシャンソンを始め、大阪上本町六丁目の「ガットネロ」を拠点に環境、人権などをテーマに関西各地で活動。最近、「ガットネロ」を社団法人化し若い音楽家の支援に力を注いでいる。 ピアニスト 吉田 幸生
 
Ⅰ部… うたごえサークル『ら・ら・ら』
        市民合唱団『ピースコール』   
          うたごえサークル『ぐみの木』
Ⅱ部… 争議支援のアピール                  
Ⅲ部… 松浦由美子コンサート
 
2012年12月21日(金)
午後6時30分開演 (6時開場) サンスクエア堺B棟ホール
主催 堺労連・堺労連女性部・心をつなぐコンサート実行委員会(〒590-0074 堺市堺区北花田口町3丁1番15号  東洋ビル3F TEL 072-221-8384  FAX 072-222-7399)

 



『三国の丘からの風』は狭いエリアだからこそ…みんなでつくるタウン誌に

『三国の丘からの風』10号ができました
 『三国の丘からの風』2012年秋号(第10号)が完成しました。間もなく皆様のお手元にお届けできると思います。この『三国の丘からの風』は地域の活性化と町づくりを目指して「けやき通りまちづくりの会」が、三国が丘中学校区という非常に狭いエリアを基礎に配布しております。
 
皆様に紙面参加へのご提案
 このコミュニティ紙の発刊の本来の趣旨は地域のいわゆる「まちづくり」「活性化」を目指すという大目的があり、「商店」「工場」を含めた様々な方々同士の地域での交流を通じ、本来の意味での地域(経済)再生を目指しています。特に地域で営業されている皆様にこそ、意味のあるものでありたいと考えています。発行を継続していくためには皆様のご意思とご協力が不可欠です。そこで次号から…
●たくさんの方の声を反映するために次号に向けて編集会議の日程を公開します。
そして、地域活性化に関心ある編集委員と、発言する(ポリシーのある)スポンサーのご参加を呼びかけます。
 …ということで一度、紙面づくりに参加してみませんか?下記の連絡先に、ご意見、ご参加のご意思、ご要望などお寄せ下さい。今後、様々な方法で参加しやすい態勢を考えていきたいと7思っております。
 

『三国の丘からの風』2012年秋号(第10号)の主な内容

1面【特集
広がっています 花飾りの輪
2面【地域のイベント情報
○刑務所施設内の見学や作業製品の展示即売など「第25回関西矯正展」
○「フェリーチェ三国ケ丘」入居者作品展
○文化の集い&造形展のための公開勉強会を開催
○イベント情報を募集
○けやきサポーター3年目
3面【お仕事紹介「今日もこの街で」】
○姉妹で経営…愛されて30年/喫茶店『トランプ』
○落ち着いた店内で楽しい時を/『つみき』
○美容鍼灸で女性のお悩み改善/『明笑鍼灸整骨院』
4面
○良きパートナーをめざして『NPO法人エール』
○大学インターン生がフェリーチェ三国が丘を訪問
○【こちら三国ケ丘の交番で~す!】

 

 
『三国の丘からの風』に関するお問い合わせは
フジイ企画内「三国の丘からの風 制作部」まで
堺市堺区柳之町東1-1-7 A203  Tel072-227-2790
Mail info@fujii-net.com  フジイ企画HP http://www.fujii-net.com 
 



『株式会社ケアマスター』創業10周年記念パーティーに

  フジイ企画のお客様である株式会社ケアマスターが創業10周年を迎え、10月13日サンパレスにおいて記念パーティーが開催されました。

 式典は上田社長の10年の歩み、2012年ビジョンの発表という流れでスタート。社員さん企画運営で楽しい歓談の時を過ごさせて頂きました。

 パーティーでは上田社長と知り合うきっかけとなった同友会(大阪府中小企業家同友会)さかい支部の仲間も多く参加、久々に親しく交流させていただきました。
 
写真=(上)2012年ビジョンを発表する上田社長、(下)10周年記念誌の表紙と1~2ページ)
 
感じたこと…『ケアマスター通信』に経営理念、ビジョンを体現
 上田さんとのお付き合いは、2009年の『ケアマスター通信』の創刊号からですが、この「通信」を製作していて感じたことは、紙面づくりが上田さんの同友会で学んできた経営理念と中期計画を基礎に形成されていていることです。現在の紙面構成にある顧客の情報、社内での取り組みの公開、仕事のスタンスを明確化という双方向の紙面づくりは、編集方針が経営指針に直結していて、広報紙(社報)の最も効果的な機能を果たしていると思います。これからの10年に向けたビジョンで「社会に期待される企業」へ向けたよりよいツールとなることをお祈りします。
 
 今回は式典にあたって『10周年記念誌』のお手伝いもさせていただきましたが、当社としては1週間という短いスパンでの製作は初めて…非常に怖かったです…ですが、上田社長のビジョン形成力と文章力(?)には感服いたしました。



第2回『肌で感じる「広報紙」編集セミナー』お申し込み受付中です

  今回、第2回目の編集セミナーの開催が決定いたしました!

ブログ・小冊子の内容を、実例を交えて編集長の藤井が詳しく解説いたします。
皆様の最近の動向もお聞きしながら、臨機応変に進めていきたいと思っておりますので、是非お気軽にご参加ください。(第1回目のセミナーの様子)
セミナーは参加費無料にて、下記日程で開催します。
 

開催日 2012年10月25日(木)18:00~19:00

会 場 編集プロダクション フジイ企画事務所
定 員 8名
参加費 無料
内 容 1.『肌で感じる編集サロン』より
    (1)「楽」に発行するなら発行回数「増」やしましょう
    (2)縦組みと横組みの違いって?どっちがいいの
    (3)見出しに「!」「?」マークをつけちゃだめなの?
    2.皆様からのご質問、ご要望にお応えするコーナー
テキスト 小冊子『肌で感じる編集サロン』をご持参下さい(写真)
(※テキストをお持ちでない方は無料でご提供しますのでお申し付けください。)
 
 セミナー参加を希望される方は、下記のいずれかの方法でお申し込み下さい。
定員になり次第、 参加受付を締め切らせていただきますので、ご了承ください。
 
お申込み方法
以下のアクセスで「お名前・ご住所・お電話番号・ご参加人数」をお願いします。
【Facebook】ぜひ『いいね!』をお願いします!
【当社HPのメールフォーム『なんでもメール』
【E-mail】info@fujii-net.com 
【お電話】フジイ企画TEL:072-227-2790(受付時間:平日 10:00~17:00)


『第2回肌で感じる編集セミナー』早朝営業会議で充実策を議論

20121011 きのう(10月10日)、毎月恒例、第7回目の早朝営業会議を行いました。
 先月(9月)の1か月の活動は、皆様にもご報告の通り、フジイ企画のブログで現在連載中のコラム『肌で感じる「広報紙」編集サロン』を小冊子にまとめたこと、そして初めての企画『肌で感じる「広報紙」編集セミナー』も開催しました。
 
セミナー後の『無料実践アドバイス
などを企画
 今回はこれらのツールを使った「お客様への仕事内容の浸透」という観点で集中的に論議した結果、広く当社の業務内容と仕事のスタンスを知っていただくためには、この小冊子を活用と無料相談の中身の充実を図ろうということになりました。
 具体的には、セミナー内容の要約、参加者の感想や質問事項などをコラム経由で積極的にで報告すること。また前回企画していた無料個別相談を『無料アドバイス』としてより具体化な内容にしていくことも決めました。
 
第2回セミナーを10月25日に開催します。
 また、第2回『肌で感じる「広報紙」編集セミナー』を10月25日(木)に開催します。あまり会場スペースにゆとりがないので、前回(第1回)は大きく宣伝してはいなかったのですが、今回は広報紙発行に関してお悩みの方がお気軽に参加できるようにと、幅広く皆様に告知して臨むことになりました(facebookのイベント情報などで)。ご興味のある方や実践上のお悩みのある方はぜひこの機会にお気軽にご参加ください。

2012~2013年『早朝営業会議エピソード』INDEX
2012年
【4月度】春一番『経営戦略会議?』がスタートhttp://www.fujii-net.com/?p=176
【5月度】第2回目の経営戦略会議に初めて参加http://www.fujii-net.com/?p=182
【6月度】第3回会議テーマは「ネット営業の深化」http://www.fujii-net.com/?p=192
【8月度】『クライアン島アプローチマップ』(?)作りましたhttp://www.fujii-net.com/?p=225
【9月度】第6回会議で無料編集セミナーを決めるhttp://www.fujii-net.com/?p=233
【10月度】第2回『肌で感じる編集セミナー』充実策を議論http://www.fujii-net.com/?p=237
【11月度】『肌で感じる広報紙編集セミナー』の運営を検証http://www.fujii-net.com/?p=250
【12月度】新年は2種類のセミナーを企画http://www.fujii-net.com/?p=254
2013年
【5月度】広報セミナーの名称を改めましたhttp://www.fujii-net.com/?p=283
【6月度】フジイ企画『紙ブログ』の復刊を決定http://www.fujii-net.com/?p=292
【8月度】『紙ブログNEWS』をお届けするために…http://www.fujii-net.com/?p=302
【9月度】『紙ブログNEWS』読者目線で3号目の見直しhttp://www.fujii-net.com/?p=318
【10月度】編集方針をハッキリ!読み物としての『紙ブログ』をhttp://www.fujii-net.com/?p=323
【11月度】『紙ブログセミナー』の継続と『街ゼミ』を提案http://www.fujii-net.com/?p=333
【12月度】『紙ブログセミナー』2014年新規企画を検討http://www.fujii-net.com/?p=337



「紙面のカラー化」にちょっとひとこと [編集サロン21]

 定期刊行物を発行されているお客さまから「今、白黒で発行してる印刷物をカラーに…」というご相談を受けることが多くなりました。これまで、モノクロ(白黒)印刷で発行していた広報誌も、小ロットのオンデマンド印刷も発達したおかげで、カラー化が進んできました。でも…。

世の中はカラーが当たり前になっているけど…

 カラー印刷に変更して一番効果を発揮するのは、何といっても写真ですね? 世間的な面から考えれば、もはやモノクロ写真は現像してくれる会社を探す方が難しく、世の中カラーが当たり前になってきています。そこで広報紙も当然「カラー化」に、ということになるのですが、ちょっとここで考えてみましょうか。

 
撮った写真をどう料理しましょう…「イメージ」「スケッチ」のお話
 前回(第20回)の編集サロンで写真のお話をしましたね。紙面のカラー化はこれと関係するのでもう一度…。同じ写真でも二種類の使用方法があるとお話しました。一つは「イメージ(写真)」もう一つは「スケッチ(写真)」。この二つの価値判断の違いは写真の種類の違いはではなくて、編集方針によって決められるとお話しました。つまり取材内容や編集方針によって同じ写真を使用しても、料理の仕方で「イメージ(写真)」にも「スケッチ(写真)」にもなるということですね。
 
写真集のためのカラー化は有効だけど
 端的に言ってしまうと、価値判断を、写真を記事の中の1つのツールとして使用するのか、単に写真集にしてしまうのか、ということです。そこで、新聞でも『これは写真集です』という位置づけにすればカラー化は非常に有効です。つまりやカタログ、パンフレット類、あるいはアルバムなどと近い考え方ですね。これらのツールは今や、カラー以外には考えられなくなっていますよね。これは『絵』で見せるというのが基本だからどうしてもビジュアルの美しさが要求されます。
 
広報「発行の目的」に立ち戻って考えると
 これとは別に、広報という視点から、使用写真や文章を記事の中のパーツとして明確に位置づけた時、一番大事なのが紙面を「読んでもらう」、それによって「活動(動き)を知ってもらう」「コミュニケーションを円滑にする」などが、他に先んじて主な目的になります。その場合、紙面のカラー化という以前に、本当に写真の扱いはこれでいいのか、「写真集」でいいのか…ということが大きな論点になります。
 
カラー印刷と広報効果は関係ありません。
 その視点から考えると、記事で読ます(文字中心)の場合、写真であってもカラーにすると読みにくくなったりする場合があります。新聞形式の場合はその判断は結構微妙です。文章中心のページ物などはある程度のデザイン処理が必要な場合でも、読ませるという意味ではカラーの効果はあまり期待できません。長文の書籍本文に至っては目移りする(読みづらい)ので、私たちは今でも色は使わない方がいいと考えています。
 
 でもこの判断は微妙で一概には言えませんので、最初に何を伝えるべきなのか…編集方針に立ち戻って考えるべきでしょうね。要はカラーにすれば効果が上がる、見やすくなるというわけではないのです。
 
 なお、次回の「肌で感じる編集セミナー第2回」は10月25日(木)18:00に開催します。興味のある方はどなたでも是非ご参加くださいね。
 ご参加方法は→■『フジイ企画facebookページ』 『広報紙コンクールに入賞!! 一緒に作るpta広報製作室(大阪)』の2つのページにまず『いいね!』していただき、メッセージ機能で「出席希望」としてご連絡先(メールアドレス)をお書き下さい、メールで申込用紙を送らせていただきます。



報道の視点から考える『スケッチ写真』と『イメージ写真』 [編集サロン20]

  前回、紙面における、写真、見出しの割合についてのお話をしました。今回はちょっと踏みこんで、その中での写真の扱いについてのお話です。写真を通じて何を読者に伝えるかということで扱いが変わってくるというお話です。簡単に言えば文章中心か写真をメインにするか…!

 
『イベント写真(スケッチ写真)集』はメリハリつけて
 たとえば学校新聞などで体育祭、文化祭の記事があったとして、そのイベントの中身の報道する場合、結構お客様は「写真アルバム」なみに様々なシーンの写真を多用するということが多いです。私たちはここで使用する写真を『スケッチ(写真)』という呼び方をしています。この場合、全体の中で躍動感のあるシーンの写真を数点選んで使います。当然メインのアイキャッチをどれにするかを決めてバランスを取ります。
 
『編集方針』からの写真の選び方とは
 でもこれとは違って、この文化祭や体育祭のあり方やイベント内容に言及した記事を掲載する場合どうでしょうか? 例えば記事内容が「参加者が少なかった」「イベント内容が最初の趣旨にそぐわなかった」などの課題報道、また意見欄・アンケート集約・論評など文章中心の記事。そんな場合でも写真を使いますか!? 
 
写真を記事内容に合わして「イメージ化」する
 第一回セミナーで文字・写真・見出しの紙面での割合のお話をしたのですが、写真を使っていただきたいのはむしろこちらの方です。文字原稿に力を入れた分「読みづらい」紙面になりがちなので、「文字:写真:見出し=2:1:1」の基準で、ここでは写真と見出しをセットに考えて1:1とした方がいいかもしれません。私たちはこういう写真をスケッチと区別して『イメージ(写真)』と呼んでいます。(あっ、このカテゴリー分けもフジイ企画流で、一般的にはどう呼ばれているか知りません)
 
 究極は『スケッチ写真』じゃなく、意図を持った『イメージ写真』に! 
ただ誤解があってはならないのですが『イメージ(写真)』といっても、実際、報道用に撮った写真を使用することに変わりはありません。ただ、写真の扱いに編集方針の明確さを加味する(イメージ化する)作業が必要だということで、少し高度な判断=感性がいるかもしれませんね。でも様々な出来事に人の思い(考え)や情感を総合的に伝えるという視点から考れば、「写真集」として写真を並べるより、一歩進んで他の原稿と一緒に写真も絞り込んで、考えさせる紙面にしていきたいですね。
写真は学校PTA新聞(当社お客様)から引用