“受注時コミュニケーション”マニュアル?【2014.8月度早朝営業会議】

いつのまにかお盆も過ぎて8月も終盤ですね。夏は仕事の方が落ち着く時期なので、この一ヶ月間で、7月度早朝営業会議で出た「お客様アンケート」の結果と途中経過をゆっくり検証。これは、工程の一番最後である「納品後」のお客様の疑問・要望などを早期に発見し、改善へつなげていけるようにといった目的でした。8月度の早朝営業会議(8/13)では、次にやるべきこと…ということで、「受注時(受注前)のコミュニケーション」マニュアル?を考えました。(な)

 
行き違いが多い“ビミョー”な紙面づくり
 これまでもお客さまの要望に沿って工程を組んでいたのですが、最初に「ページ割を確定」したはずが、ゲラ刷り段階で「組み替え」になったり、お客様の粗レイアウトに変更を加えなければ辻褄が合わなくなったり…。最初に打ち合わせをしているつもりでも、結構ビミョー?なことが多くて、いざ工程が始まってしまってからお客様と行き違ってしまったりすることも…。受注生産の会社の方なら、同じような経験ありませんか?
 工程途中での「変更(組み換え)」はタイムロス、高コストになり、お客様にとっても「意図・要望が通らない」と不満を残します。
 
工程途中での行き違いを減らすための最初の仕組み(マニュアル?)づくり
 こうしたことが出来る限り起こらないようにするには、やはり一番最初の「お客様とのコミュニケーション」が重要(…と何度も繰り返してますが)ここを曖昧なままにせず、できるだけシステム?化できれば行き違いを減らすことがきますね。ただマニュアルといっても、単なる受け答えの“問答集”じゃダメですよね。
 
まず、基本的な組版セオリーを守ることと当社の考え方をご提示
 そこでまず第1に考えたことは最初の打ち合わせ時に「基本的な組版ルールと当社の考え方」をお客様にお伝えして理解していただくこと。フジイ企画では読みやすい紙面づくりを目指していますが、それには「新聞編集セオリー」に沿って作業することです。新聞組版には様々なルールやタブー(禁止事項)があるので、当社としてはそれを基本的に守っていくということ。なかでも「記事に見出しを付ける」ことです。原稿段階ではこれがほとんどなされていません。それを予めお客様に知って頂き、どうするかを合意した上で工程に入ります。
 
次に、必要なサービスの“タイプ”を、お客様から聞き取ります。

 で、第2にお客様に当社基準の「サービスの分類」(?)を直接お聞きすること。お客様からの入稿時の要求は事情によっていくつかのパターンがあるということが以前から分かっていて、社内的には受注の際に(B分類、C分類などの名称で)仕分けして対応していたのですが、どことなく曖昧になっていました。ここをキッチリとマニュアル化すると同時に、お客様にもお伝えして、行き違いのないようお聞き取りすることになりました。

「紙面割の構想だけがある」「基本的なレイアウト等がある」2つの“入稿タイプ”

 分類を具体的にいえば、タイプは大きく分けて2種類あります。「紙面割の構想だけがある」タイプと「基本的なレイアウト等がある」タイプ。もちろん担当者ごとに混在している場合もあります。今回の論議ではこの“基準”をより明確化したうえで、直接お客様に説明しどの段階のフォローが必要かを把握するためです。(なお、お客様の中には、割付用紙に字数段数、レイアウト、写真のトリミングや寸法など細かく指定のある、いわゆる完全原稿での入稿もあるので、当社受注分類は正確にいえば3分類です)

お客様が一番欲しいサービスを迅速にするために

 フォローの要求はお客さまによって違うので、後の工程の進め方が変わってきます。最初にお聞きすることと合意をいただくことで、行き違いがなく迅速に処理することができますね。工程途上での変更は双方に禍根を残すので、ここでのコミュニケーションを大事にしていきます。

独自の“コミュニケーションセオリー”(?)の確立へ

 「受注時のマニュアル」としてはまだ詰めるべき箇所があるかもしれませんが、あとは実践して、改善に改善を重ねていくのみです。そうしていくうちに、フジイ企画ならではの「コミュニケーションセオリー(?)」ができあがるのかも!(コミュニケーションのマニュアル化って、あんまり聞きませんね。)お客様との思い違いが減少すれば、作業時間の短縮につながるので低価格・高品質の製品につながります。これからもより〝お客様が納得できる紙面〟づくりを目指します!

2014年早朝営業会議エピソード
【2014.1月度】2月から新『編集セミナー』を開催します http://www.fujii-net.com/?p=342
【2014.2月度】お客様が成果を出せる体制をhttp://www.fujii-net.com/?p=352
【2014.3月度】顧客から選別される時代の営業http://www.fujii-net.com/?p=358
【2014.4月度】小さな会社でも責任分担と権限が必要http://www.fujii-net.com/?p=366
【2014.5月度】“よい”より“納得”の紙面と工程づくりhttp://www.fujii-net.com/?p=372
【2014.6月度】お客様の「不安」「不満」に立ち向かう仕組みづくりhttp://www.fujii-net.com/?p=376
【2014.7月度】お客様のお悩み解決と紙面の向上のアンケートをhttp://www.fujii-net.com/?p=382
【2014.8月度】“受注時コミュニケーション”マニュアル?http://www.fujii-net.com/?p=389
【2014.9月度】本当に頼りになるHPづくりに着手http://www.fujii-net.com/?p=407
【2014.10月度】「価格表」のHPでの公開を議論http://www.fujii-net.com/?p=765
【2014.11月度】HPのリニューアル=経営指針の具体化と連動!!http://www.fujii-net.com/?p=769
【2014.12月度】新ホームページの枠ぐみができましたhttp://www.fujii-net.com/?p=772



残暑お見舞い!! フジイ企画社報『“紙”ブログNEWS』(9月号)ができました。

  明日14日(木)~18日(月)までお休みします。

 残暑お見舞い申し上げます。今日からお盆休みという方も多いのではないでしょうか?フジイ企画は明日からです。きょう(13日)は毎月定例の『早朝営業会議』。みっちり議論して明日14日(木)~18日(月)までお休みとさせて頂きますので、よろしくお願いいたします。
 
これから発行をお知らせします。ぜひご購読を。
 ところで、昨年8月よりは、フジイ企画の社報『紙ブログNEWS』というのを毎月しています。当社のお客様を中心にお渡ししているのですが、『紙ブログ』、つまりこのブログ記事の焼き直したものだから…ということもあって、今までココではご報告してませんでした。
 ところが、この『紙ブログNEWS』は当社『編集セミナー』での新聞づくりのの“たたき台”として使ったり、もちろん加筆・修正を加えているので、編集・新聞づくりにまつわるエピソードやノウハウ、お客様の情報や取り組みなどを記載。知る人ぞ知る(?)新聞になっています。
 
ブログと“紙の新聞”の違いを感じて下さい
 きょうの『営業会議』でも出たことですが、ブログ閲覧の皆様にもキッチリお知らせして、読んでいただこうということになりました。紙で読むのとブログの違いを感じていただけたら…と思います。ちょうど最新号(第13号)ができあがったばかりですので、ご興味のある皆様のお手元にお届けしいたします。『紙ブログ』つまり新聞ですので郵送です。ご希望の方はぜひお声かけくださいね! …ということで、次号以降もこのニュースでご報告しますのでよろしくお願いします。(な)
 
★ご購読のお申し込みについて
ご希望の方は、フジイ企画HPのメールフォーム「なんでもmail」に、お名前・郵便番号・ご住所をお知らせください。できればメッセージなどをいただけるとありがたいです。皆様のご意見・ご質問などもお受けしておりますので、よろしくお願いします。(お申し込みはお電話、facebookメッセージ、一般メール等でも結構です。)
フルカラーA4×4ページ(毎月15日発行)



大学インターン研修のカリキュラムづくりに奮闘中です

 梅雨が開けたらいきなりのこの暑さ。寝苦しい夜が続きそうですが、睡眠と水分をしっかりとってこの夏も乗らなければ!(でも既にダウン寸前です…。)

 現在フジイ企画では、夏前半の仕事が一段落したところで、納品後にしかできないお客様との繋がりを見直すことに力を入れています。また、それと同時に、夏の恒例行事のようになってきた大学インターンシップ研修の受け入れで、今カリキュラムづくりに追われています。(キョーコ)
 
カリキュラムを作ってる私も初心者マーク
 大学生に対するインターンシップ制度は、いろいろな運営母体がありますが、今回フジイ企画では2種類の制度に参加することになったため、両制度から学生のエントリーを頂き、結果的に4名の学生が来られることに…。(うわぁ。カリキュラム、どうすりゃいいんだぁ~?!)何といっても当社は小規模というより零細企業です。しかも学生さんの来る夏後半は特に仕事が少ない時期なので実践できる研修実材料もあまりない。(…だから逆に研修できるって面もありますが。)実のところカリキュラムを作っている私もまだまだ初心者マーク。てんてこ舞いになりながら取り組んでます。
 
インターン生と一緒になって学びます
 こうなることは分かっていたのに、なんで4名も引き受けた? 本当は一つにして2名に絞りたかったのですが、一方の制度の学生さんが非常に熱心な方達で、当社にすごく興味を持ってくれているのも感じ取れました。なので、非常に悩んだのですが、よっしゃ!いっちょやってみるか!となったのです。なんでこんな小さな会社が負担とリスクも抱えてでも取り組むのは、様々な意味で価値と学びがあったからです。技術の伝え方、リーダーシップのあり方、若い人の知恵の吸収など、金銭ではない色々なメリットを経験してきたからですね。
 
本当は一制度に絞るつもりだったのですが…
蛇足ですが、なんで2制度に登録してしまったか? 当社は零細とはいえ、これが生業。業務のあり方、取り組み方、スキルついても日々改善を繰り返していて、インターン参加もその一つです。同じような制度でも大学サイドの運営と、企業側の運営(経営者団体)などがあって、取り組みに対する考え方が私たちとは微妙に違う。本当は精査して一つに絞るはずだった…ってことだけ言っておこうかな。
 
この2週間は一緒に知恵を出し合って
 どんな制度であれ、当社の仕事内容に現役学生さんが興味を持ってくれたのはとてもうれしいことです。今回は私にとっても気合いで事前準備に時間をかけました。閑散期で実務材料がないのが申し訳ないですが、逆に実際の研修時間には通常業務が出来ません。だから、仕事の意味を知ると同時に皆さんの知恵の出し方が重要です。単に職場体験をするだけなら、もっと大きな会社に行ってほしい…というのが本音。8月末から2週間の実習期間。学生にとっても私たちとっても、その後の変化が期待できるものにしたいと思っています。



第7回『“紙ブログ”広報セミナー2014』(8月22日)開催のご案内

20140805 ついに8月、夏本番ですね。今月も暑さに負けず、お盆明け早々には第7回目の『“紙ブログ”広報セミナー』をまた開催いたします! 

 前回の第6回セミナー(7/25)は『会社の人・スキルや(企業、コミュニティ)文化を伝える』という大仰なテーマでしたが、実際は会社やコミュニティの経営方針や事業計画に沿った実際の「カテゴリ」づくり。今回はお客様が自社の経営指針書をご用意されたので(当社の社報『“紙”ブログ』なども)をたたき台にして「(製品以外で)お伝えしたいこと」を整理分類して「方針・理念」→「カテゴリ」→「広報タイトル(テーマ)案」という順に考えていきました。 第6回セミナーのご報告
 
『ブログ、SNS』と『紙広報物』とは役割と機能が違う
 ところで「記事をカテゴリに振り分ける」って、これ“ブログ”を書いている人にとっては日常茶飯の事で当たり前ですよね。つまり“ブロガー”の方は既に広報紙づくりへの一歩を踏み出しているとも言えます。中には「“ブログ”を定期的に書いているから広報紙なんていりません」と思われる方も…。今までもお話していますが、目的は同じかもしれませんがブログ、SNSを含めた“ネット広報”と従来の“紙広報物”では機能と役割が違ってきます。
 
ブログ、SNSの特性を生かして新しい『社報(会報)』づくり
 今回は「ブログカテゴリーから考える紙面企画(ブログ・SNSを生かした紙広報物)」をテーマに、その機能と役割の違いも含めて皆さんと考えてみたいと思います。
 今回も皆さんのご要望を優先しますので、初めての方のご参加も大丈夫です。ご興味のある方はお気軽にご参加くださいね。(な)
 
『“紙ブログ”広報セミナー2014』(7)
日 時 2014年8月22日(金)
     18:00~19:00
会 場 編集プロダクションフジイ企画 事務所内
定 員 8名    参加費 1,000円/1名
内 容 ①「ブログカテゴリーから考える紙面企画」
       ブログ・SNSを生かした紙広報物の作り方
    ②実践編「皆様の広報紙を考える」
     もしお持ちでしたら、皆様がこれまで発行された広報紙をご持参ください。
テキスト 小冊子『肌で感じる編集サロン』など
会 場 編集プロダクションフジイ企画 事務所内
定 員 8名    参加費 1,000円/1名 
 
 
お申込み方法
以下のアクセスで「お名前・ご住所・お電話番号・ご参加人数」をお願いします。
イベント案内で発信しています。facebookご利用の方はここからでもお申し込みできます。
当社HPのメールフォーム】『なんでもメール』
【E-mail】info@fujii-net.com 
【お電話】フジイ企画TEL:072-227-2790(受付時間:平日 10:00~17:00)



季刊『三国の丘からの風』2014年秋号(第18号)公開編集会議のご案内

20140730

 「けやき通りまちづくりの会」が発行する地域コミュニティ紙『三国の丘からの風』2014年7月号(第17号)が、7月末に発行されました。三国ヶ丘地域の皆様のお手元に届き始めていると思います。

 この地域コミュニティ紙は、『まちづくり活動』の一環ということで、地域の方々が編集委員となって、地域に関係する皆様の『横顔』や地域活動、小・中学校の話題、サークルなどの行事案内や報告を盛り込んで、そのエネルギーの輪が広がるような紙面作りを目指しています。
 
 毎回、「まちづくりの会」の方が記事集め・執筆に奮闘しておられますが、記事が少なく困っておられる場合もあります。そんな中、この17号には、地域の方からご紹介いただいた方を掲載させて頂くことが出来ました。「三国の丘からの風」の読者の方からのご紹介、ご推薦は皆様が求めていた反応です。こんな風に地域にお住まいの方同士の繋がりをもっと作っていければうれしいです。(キョーコ)
 
ご関心のある方ならどなたでもご参加ください
 2012年の11号以来、紙面作りのための編集会議を公開形式(どなたでもご参加OK)で開催しています。この機会にダメ出し含め、幅広いご意見が頂けましたらとてもありがたいです。次号(秋号:10月中旬発行・第18号)に向けての会議は下記の日程で開催します。コラムを書いてみたい方、記事に取り上げて欲しい人やお店、イベント情報等をお持ちの方、紙面作りに興味のある方は、ぜひぜひご参加くださいね! (電話やメールでも随時受け付けております。)
 
今回は2回の編集会議を開催します。
 また、今回は、現時点で記事が少ないことから、スムーズな運営のために記事候補収集のための第1回会議を開催します。ご案内の公開編集会議は第2回目ということになります。具体的な記事候補のご紹介などがございましたら、是非こちらの方にもご参加頂ければ幸いです。第1回会議は8月6日14:00~16:00
 
「三国の丘からの風」2014秋号公開編集会議(第2回)
日 時 2014(平成26)年8月29日(金)
     14:00~16:00
会 場 編集プロダクションフジイ企画事務所内
    (堺市堺区柳之町東1-1-7 A203)
定 員 10名程度    参加費 無料
内 容 1.地域『営業』に役立つコミュニティ紙について
    2.交流とまちづくりのためのご提案
    3.『三国の丘からの風』2014年11月号企画案の検討
主 催 けやき通りまちづくりの会
 ご参加のご意思、またご要望、投稿などはフジイ企画内「三国の丘からの風 制作部」まで 堺市堺区柳之町東1-1-7 A203  Tel072-227-2790 Mail info@fujii-net.com フジイ企画facebookページでもご案内しています。
 
『三国の丘からの風』2014年夏号(7月)のヘッドラインです
1面【特集】
○子どもは未来そのもの/堺三国 ヶ丘駅前保育園「たんぽぽのくに」園長…山下さん
 
2面【地域のイベントレポート・新任先生紹介】
○「旧天王貯水池」春の一般公開
○今回も大盛況!…おもしろ堺歴史サロン「ルネッツタカラヤ」
○“6月から毎月実施してます”…けやき通り清掃活動
◯【地域の先生方訪問】
 
3面【「三国健人」地域の元気な顔紹介!・交番より】
○要介護から奮起!/鳥羽さん
○学びを続け介護福祉士に/藤本さん
○【こちら三国ケ丘の交番で~す!】
 
4面
○【この街と私の趣味】/「ゴスペル活動」高橋さん
○お知らせ/第28回「歴史遺産公開勉強会」
○【編集後記】



会社=組織が見える生きた紙面の第一歩【第6回“紙ブログ”広報セミナー2014より】

 先週の7月25日(金)、日が落ちてもかなりの暑さの中、第6回の「紙ブログ広報セミナー」を開催しました。毎回参加の細川社長がH?agen-Dazsのアイスクリームを持ってきてくださいました! 当社でもセミナーの日にはお菓子を用意しているのですが、暑い日にはお菓子よりこれがなにより。ありがとうございました!

 
近道は『経営理念』『営業方針』づくりから…前回のおさらい
 さて、第4回(5/23)と5回(6/27)と2回、広報紙づくりの前にまず営業計画や事業計画を整理していきました。そして今回、この整理した(事業・経営)方針に沿ってようやく「記事のカテゴリー」を考える…というテーマに取り組みました。当日は細川社長に、自社の経営方針をまとめたものをお持ち頂いたので、より具体的なお話ができました。(な)
 
『経営理念』に基づいた『カテゴリづくり』で編集方向を整理
 今回セミナーのサブテーマは『会社の人・スキルや(企業、組織)文化を伝える』という大仰なテーマですが、難しく考える必要はありません。ただ何度もお話している通り、社報(会報)は商品チラシではありません。なのでまず人や社風や考え方を知ってもらおうということから…。つまりこうした側面から紙面のカテゴリづくりを始めます。
 ただ社報(会報)といえども営業ツールには違いないので、まずカテゴリ作りにあたって、あらかじめ整理した経営・営業方針から「表現したいもの(知ってもらいたいこと)」を考えます。細川氏の『ワーカーズコープLLC』では3つの理念がありました。「居心地の良い住まいづくり」「安心安全なまちづくり」「技術・技能の継承・発展」。
 
出してきたカテゴリをテーマ化して、いくつかの『コラム』を企画
 いよいよ紙面企画です! 先の3つの理念で言えば「居心地の良い住まい」はまだしも、「安心・安全なまちづくり」「技術・技能の継承・発展」は仕事としては見えづらい。でも会社経営の根幹にある理念(あるいはポリシー)ですね。見えづらくても本当は伝えたいところ。ここが社報のならではの紙面カテゴリづくりの第一歩。今回は記入シートで、「方針・理念」→「カテゴリづくり」→「広報タイトル」という順に記入。それを数項目作ってみました。
 
“テーマ”をコラム記事にして継続してみる
 フジイ企画で発行している社報『紙ブログ』の例では、カテゴリ=「営業方針」→タイトル=「○月度早朝営業会議より」。カテゴリ=「自社のサービス内容と考え方」→タイトル=「肌で感じる編集サロン」など。現在継続発行中なので、そこに自己評価欄もつくりました。他にも「藤井寛の雑記帳(社長の考え方を公表するため)」「私の休憩室(スタッフに親近感を持ってもらうため)」など、色々なカテゴリにそったコラムも同様に検討。
 
記事を『パターン化=コラム化』することで紙面もブレず継続が楽に
 このように『カテゴリ→テーマ』をコラム化しておけば、以後の記事やレイアウト構成を「パターン化」できるため、ラクに発行できるようになります。そこで大事な“記事内容”に力を入れることができるんですね。フジイ企画の『紙ブログ』も、カテゴリ、レイアウト共にパターン化しており、皆様が感じるより簡単に発行できていると思います。本当はパターンの中に一部イレギュラーな紙面(特集面)があったほうが面白いのですが、それはゆとりができてから挑戦しましょう。
 
 今回のお話は、方向性をもった紙面企画への一歩を踏み出そうとしている方にぜひお聞き頂きたい内容でした。以前、自社で新聞を作っておられた細川社長も「こういう話は最初に教えてよ~」と仰っておられました。でも根幹になる経営指針書ができたので7割方完了、あとは具体化のみです。



『肌で感じる編集サロン』で“スッキリ”コミュニケーション

 ようやく学校は夏休みですね。7月仕事は学校関係が中心なので、納品終了を境にフジイ企画も一挙に夏モード。この春から取り組んできた納品後の皆さんの“声”も戻ってきました。

 つい先日、ブログ『フジイ企画ニュース』(7月早朝営業会議報告)でもお伝えしたとおり、工程中にお応えできないお悩み事や疑問、またご不満などを解消するために、お客様アンケートを実施することになり、このコーナー『肌で感じる広報紙編集サロン』でフィードバックすることになりました。
 
スムーズな紙面づくりで大事なコミュニケーション
 お客様との仕事を始めるにあたって、当社が心がけていることは、お客様とのコミュニケーション。とりわけ入稿前の打ち合わせが大事で、最初に紙面企画をお聞きして紙面割の打ち合せが第一歩。色々なご相談にものっています。それに合わせて日程表(工程表)をつくってお客様と交換するのも当社の特徴かもしれません。ご満足いただける紙面づくりと迅速な発行には不可欠です。だから、大事なことは最初の広報委員さんとの(メール・ファックスも含めて)対話ですね。特に年度替りなどの区切りの時期には出来るだけお会いしてお話するようにしています。と言っても、残念ながら編集委員さんによってはお忙しい方が多くて、すべてのお客様にお会いできているわけではないですね。
 
皆様のイメージを紙面に反映するための流れ
 そして工程が始まって一番最初に、打ち合せして決定するのが紙面割(記事の割り振り)です。双方で確認した内容でレイアウト(続いて組版)をします。組み上がったものは、当然、お客様にとって初めて見る印刷物の体裁ですね。だから初校(1回目の校正)時が第2のコミュニケーション。出来上がったものが意図したイメージと違ったり、解釈が違っている場合、見て初めて気づく様々なニュアンスの違い、というのもありますよね。こうしたことも含めて初校(初めての校正)時に解決していきます。で、再校(2回目の校正)は訂正後の再確認ということで基本的には文字校正のみということでお願いしています。
 
工程上ご要望に十分お応えできないこと…について
 なぜこういうお話をするかというと、ご要望に対して十分にお応えできない作業もあるからです。よくあることですが組版後の“紙面変更(組み替え)”など。つまりページをまたいだ記事の入れ替えなどですね。製作の担当者は最初の打ち合わせで決定した紙面割りに基づいて編集・組版します。『新聞組版』は様々な“決まりごと”や“禁止事項(タブー)”があるので、それを考慮に入れて作業することに一番労力をかけます。なので単純に見える記事の入れ替えであっても、整合性をとるために全面組み替えになってしまうこともあり、納期の遅れにつながったり、できた紙面に責任を負えなくなったりします。
 当社としては決められた時間(納期)と“(紙面上の)品質”の両方を確保するため、最小限(といっても最大限の効果)の訂正でご対応させていただくことに…。
 
皆様の疑問、不満の解決のための『サロン』に
 このように仮に皆様の疑問、不満を感じていても工程中は対処できないこともあるので、“良い”だけでなく“納得”の紙面づくりのために、発行後と次の入稿前に皆様とのコミュニケーションを密にしていきたいと考えています。お会いできないお客様や今回のアンケートにご回答いただいた皆様には、このフジイ企画ニュースの『肌で感じる広報紙編集サロン』にできるだけフィードバックするようにいたします。どのような質問にも基本的にお答えしますので、アンケートのご回答とともにこのコーナーをご活用ください。



お客様のお悩み解決と紙面の向上のアンケートを【2014.7月度早朝営業会議】

 6月中旬、お客様(住吉一中PTA)から納品した新聞で、開く方向(右開き・左開き)がおかしいのでは?…というご質問をいただきました。質問へのお答えは基本が縦組みの新聞は右開き、横組みでは左開きでした。でも縦組み横組み混在で横組みのほうが多い場合は?この質問、皆さん結構迷うこと多いかも…。ということでお客様への回答と同時に早速、ブログ「フジイ企画ニュース」で取り上げさせていただきました。また見てくださいね?(キョーコ) 

お客様のお悩み解決を工程前、納品後に
 ところで、日常の仕事ではお客様からはこういった疑問質問のほか、途中の入稿の遅れ、紙面変更など結構お悩み事もありますね。ご相談いただいていれば検討できるのですが、担当の方は一人で “悶々”とされているかもしれません。ただ、当社としてもいざ製作工程がスタートすると、なかなかお客様のお悩みの把握や対処ができないのが実情です。7月度(7月9日)の早朝営業会議では先月に引き続きこの解決方法を論議しました。
 
 お客さまへのレスポンスに重要なアンケートの実施
 テーマは『顧客満足と迅速な工程の両立』ということで、工程中が無理なら主に工程前と納品後にお客様のご意見ご感想をきっちり把握しようということで、納品時のお客様アンケートを実施することになりました。
 アンケート結果に対してのお客様へのフローは、直接のご返答はもとより、先ほどのお客様のように共通したお困り事や判断、アイデアに対して、当社のブログ『フジイ企画ニュース』の「肌で感じる編集サロン」というコーナーの利用や、社報『紙ブログ』にてもレスポンスします。
 
 お客様との意思疎通の「ズレ」を減らし満足・納得の広報紙づくりに
 お客様のご意見は今までもお電話、ファックス・メールなどで常時受け付けておりましたが、なかなか直にお聞きすることができない現状では、納品後のアンケートが一番重要になるということで、今回はこれへの対応を強化することになりました。お客様には些細な事でも是非ともご記入いただければと思います。
 お客様との意思疎通の「ズレ」を減らし、さらに満足・納得の広報紙が作れるよう、お客様とのやりとりもスムーズにできるよう改善し、より納得の紙面づくりをしていきます。

2014年早朝営業会議エピソード
【2014.1月度】2月から新『編集セミナー』を開催します http://www.fujii-net.com/?p=342
【2014.2月度】お客様が成果を出せる体制をhttp://www.fujii-net.com/?p=352
【2014.3月度】顧客から選別される時代の営業http://www.fujii-net.com/?p=358
【2014.4月度】小さな会社でも責任分担と権限が必要http://www.fujii-net.com/?p=366
【2014.5月度】“よい”より“納得”の紙面と工程づくりhttp://www.fujii-net.com/?p=372
【2014.6月度】お客様の「不安」「不満」に立ち向かう仕組みづくりhttp://www.fujii-net.com/?p=376
【2014.7月度】お客様のお悩み解決と紙面の向上のアンケートをhttp://www.fujii-net.com/?p=382
【2014.8月度】“受注時コミュニケーション”マニュアル?http://www.fujii-net.com/?p=389
【2014.9月度】本当に頼りになるHPづくりに着手http://www.fujii-net.com/?p=407
【2014.10月度】「価格表」のHPでの公開を議論http://www.fujii-net.com/?p=765
【2014.11月度】HPのリニューアル=経営指針の具体化と連動!!http://www.fujii-net.com/?p=769
【2014.12月度】新ホームページの枠ぐみができましたhttp://www.fujii-net.com/?p=772



第6回『“紙ブログ”広報セミナー2014』(7月25日)開催のご案内

20140710
 今月も『“紙ブログ”広報セミナー2014』のお知らせです! これまでのセミナー内容を少しおさらいしますと…。少し前の第4回目セミナー(5月23日)では「広報紙づくりの前にまず自社(組織)をよ~く見つめる」ってお話をいたしました。その後、たまたまフジイ企画の2014年の経営計画と事業計画ができたので、前回の第5回セミナー(6月27日)は同じテーマの実践編として、経営計画が紙面企画にどう反映するかという当社の実例から考えてみました。

会社の人・スキルや文化(風土)を伝えるために
 ということで、今回第6回目のセミナーでは前回やるはずだった、これまで整理した経営方針に基づいた「会社の人・スキルや文化風土を伝える」カテゴリーづくりをテーマとして、皆さんと考えて生きたいと思います。連続で参加して頂いてる方には一連の流れで運営していますが、参加者の皆さんのご要望に応じながら、どこからでも参加できる“1回完結型”(?)になるよう運営しておりますので、初めてのご参加でも大丈夫です! 新聞発行にご興味のある方はどなたでもご参加くださいね。(な)
 
『“紙ブログ”広報セミナー2014』(6)
日 時 2014年7月25日(金)
     18:00~19:00
会 場 編集プロダクションフジイ企画 事務所内
定 員 8名    参加費 1,000円/1名
内 容 ①「会社の人・スキルや文化(風土)を伝える」カテゴリーづくり
       ブログ・SNSを生かした紙広報物の作り方
    ②実践編「皆様の広報紙を考える」
     もしお持ちでしたら、皆様がこれまで発行された広報紙をご持参ください。
テキスト 小冊子『肌で感じる編集サロン』など
会 場 編集プロダクションフジイ企画 事務所内
定 員 8名    参加費 1,000円/1名 
 
お申込み方法
以下のアクセスで「お名前・ご住所・お電話番号・ご参加人数」をお願いします。
イベント案内で発信しています。facebookご利用の方はここからでもお申し込みできます。
当社HPのメールフォーム】『なんでもメール』
【E-mail】info@fujii-net.com 
【お電話】フジイ企画TEL:072-227-2790(受付時間:平日 10:00~17:00)



広報紙発行の本音?…経営方針をたたき台!!【第5回“紙ブログ”広報セミナー2014】

  毎月第4金曜日の夜に開催している「“紙ブログ”広報セミナー2014」ですが、前回(5月)のセミナーでは「よい紙面は“組織(会社)の指針”に導かれて…」ってことでしたが、じゃあ具体的に、どんな指針で自分たちは仕事(運営)をしているの…?ということで、6月度セミナー(6/27)は具体例として「番外編」で「フジイ企画の概要と現在の取り組み」というテキストを進呈してお話させて頂きました。

フジイ企画のプレゼン資料をチャッカリ利用…
 何で…って、実はこの数日前、ある仕事のコンぺでちょうど当社のプレゼン資料を提出したばかり。この「フジイ企画の概要と現在の取り組み」は入札のための資料なんだけど、当社の考え方と方向性を示したもので、フジイ企画を知ってもらうには“もってこい”だったので(宣伝してすみません)、テキストとして使うことに…。
 
発行するにはやっぱり方針と計画が必要だから
 でも、これには当社の営業方針から社報発行への経過も記載してあって、当社が皆様にお配りしている社報『“紙”ブログ』やブログニュースのコンセプト作りの原点なのです。広報紙を継続して発行し続けている会社や団体やグループは、基本的に発行する基礎となっている運営方針(企業なら「経営方針」)と運営計画が必ずあります。今回はいい機会だったので“実例”から考えよう…ということで俎上に乗せさせていただきました。
 
シビアな課題も見えてきて…
 参加者の細川さん(ワーカーズコープ社長)、毎月来て下さっているので、シビアに業務の考え方を見ていただく機会。前回は、細川社長にワーカーズコープの特徴を根掘り葉掘りお話いただいたので今回はウチが…。今の『“紙”ブログ』の編集方針と紙面があるのはここから…って話、面白かったかしら? ちょっと宣伝のしすぎ~!? でも、いつでも色々な“課題”満載ということもわかったのでは。
 
まず広報紙づくりの「本音の目的」をみてみよう
 なんだかフジイ企画の会社説明会みたいになってしまった感がありますが、こういった「経営計画・指針づくりが紙面の中身作りと連動している」ということなんですね。広報紙づくりを始めよう!といったときに、「どんな記事にしよう…」と言う前に、まず広報づくりの「本音の目的」を明らかにしてみては…。
 ちょっと固い内容に見えるかもしれませんが、このセミナー、お菓子を食べながらざっくばらんに話し合って進行しています。来月も7/25(金)の18時からセミナーを予定しておりますので、ぜひぜひお気軽にお越し下さい!(な)
 
 
フジイ企画の概要と現在の取り組みとは
 今回のお話は、当社の一例ということになります。指針をまとめるにあたって、当社では下記の4つの項目に振り分けました。インデックスのみご紹介します。
 「①会社概要」。ここでは、取り扱い品目、業務内容のほか、向かうべき方向性も記載。例えば、エンドユーザーまでの一貫生産を重視していて原則的には下請け仕事はしないこと。
 「②近年の動向・ニーズとそれに対する会社の考え方」。世の中もう紙媒体は必要ないといった「動向」に対して当社がどう考え、どんなアプローチをしていくか…など。
 「③商品・サービスの特徴」。宣伝メディアを振り分け、ネットにはない印刷物の特性を徹底的に検証し、必ず効果を出す広報物づくりで評価…など。
 「④今後のプラン・目標」。ペーパーレス時代での紙広報物の意義と価値を理解し、必要とするお客様に特化し『納得』の紙面づくりを提供するという方針…など。
 そうすると、あとはそのための仕組みはどうするのかとか、受注ラインを見直す必要があるんじゃないのかとか、そういった具体的な課題・目標を提起、そしてそのためのニュースの編集方針の確立。