共感=仕事以外のことを伝える【第10回“紙ブログ”広報セミナー2014より】

 もう12月に突入してしまいました。何かと気ぜわしく感じる時期ですね。フジイ企画でも年末の仕事を前倒しで取り組んでいるところです。11月28日は、年内最終の『第10回“紙ブログ”広報セミナー2014』を行いました。ワーカーズコープの細川社長には今回もご参加頂き、最新事例をもとに考えていきました。(キョーコ)

 
地域のコミュニティ紙に記事を投稿してみる!?
 この一年「ソーシャルメディアの発達した今、時代遅れに見える紙広報物にどんな効果があるか。ブログ・SNSを日常的にやっている人の紙広報物への取り組み方」を軸に、テーマ分けして進めてきました。今回のセミナーは番外編(よく番外編をしますが…)、『自社』を離れて、『地域のコミュニティ誌への投稿』といった一風変わった視点から、広報紙=新聞の意味を考えてみました。
 
広告記事は費用が発生します…ではなにを?
 地域コミュニティ紙といえば、広告ばかりを掲載した集合チラシの類とは異なり、地域に密着した生活情報をメインに掲載しています。自社新聞を発行する余力のない方は、ここへのコラム掲載などを申し出てみては…というお話です。「なんで?なにを?」。当然、自社の企業宣伝はできませんよね。「宣伝するなら広告料を払え」ってことになる。で、知恵を絞って、あえて生活情報として自分しか書けない記事を提供するのです。今回テーマは費用をかけずに本来の広報の力を試そうというものです。
 
で宣伝チラシと広報紙の違いを知ろう
 ただ、どんなコラムにすればいいかというのは課題です。その人(企業)ならではであって、地域の人に役立つ情報であるべきですから、ここはじっくり考える必要があります。自分の考え方やポリシーも大事です。こんな風に地域に密着した紙面に参加することから広報紙に取り組めば、宣伝と広報の意味がわかってきます。つまり、広報誌は単純に自社の商品・サービスを宣伝しているのではないということを…。では?
 
商品を買う決定要因は品質やブランド力ではない
 いつもお話しするのですが、『この商品(サービス)を買おう』と決定する第一要因はなんでしょうか。『商品の品質のよさ』や『企業の知名度』ではありません。ダントツが『担当営業マンが好きか嫌いか』(70%以上)です。つまり、商品購入のほとんどが、品質やブランド以上に営業担当者への信頼感が決定要因だということになります。広報紙のアプローチは、コミュニケーションづくり→信頼感→共感であるのですね。共感は本音のお付き合い。本物の時代はそこから始まります。そうした視点で紙面づくりに励みたいものです。
 
ブログに近い“新聞づくり”をめざして
 この一年『“紙ブログ”広報セミナー』と題してやってきました。この時代ならではの「広報紙づくりへの第一歩は、ブログを書くこと」が近道という趣旨です。ブログ、SNS(フェイスブックなど)を日常的にやっておられる方は、このコミュニケーション→信頼感→共感を経験的に理解されています。新聞づくりはそれに方向性(ベクトル)を示すこと。商品チラシとは違いますね。今回は、SNS(フェイスブック)→ブログ→HPの役割の違いと最終的にHPへフローも考えてみました。来年は『広報』という表現は抽象的なので単純に『新聞』という表現に変えてみたいと思ってます。またよろしくお願いいたします。



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