ご無沙汰ですが、創業20周年を経過しました

●本年3月で、フジイ企画として創業して20周年を迎えました。
 皆様、大変な永らくのご無沙汰です。  昨年暮れよりブログも停滞したままで、読者の方々からはお叱りを受けているのですが、なかなか皆様にお伝えすることができませんでした。

 昨年(2009年)は大学インターンシップの受け入れや、自治体(富田林市)の月刊広報誌の入札→受注など、様々な新しい状況を作り出しました。ただ一方で営業や版下オペレーターの体調不良による退社などが続き、業務拡張のための借入金のみを残すいう事態になってしまいました。

 本年3月はフジイ企画として独立してちょうど20周年。一度はキリがいいので廃業しようとも思ったのですが、「廃業」記念イベントの内容を思いつきませんでした。この間何もしてなかったわけではなく、これは大きな反省で、今までのやり方をシフトしようと本年初頭から、業態を徐々に鮮明にして、編集企画としての本来の仕事内容をより鮮明に打ち出すよう、静かな模索を始めていました。

 支持していただいているお客さまもあり、2月より期待するフレッシュなスタッフも迎えたことで、変容に期待する皆様とともに、当方のできるサービス内容を充実していきます。

 ●印刷単価だけの仕事はせず予算内で最大限の成果を
 印刷関連業界(当方のような系統も含めて)は、年々価格競争に追い込まれて四苦八苦してます。当方は、本業の編集企画にできるだけ回帰し、当然のことながら、編集方針にそってより効果的な広報企画(宣伝企画ではありません)を必要としているお客様に対して、あまり費用をかけないで効果とやりがいのある広報誌づくりを提案していきたいと考えております。 お客さまの要求が、例えば版下持ち込みなどで経費を押さえたい方は、単価的メリットがある方法を提案するなどして、対応していきたいと思っております。

 ●ときには製作費用負担を軽減し限りなく無料化に
 お客様の予算も年々縮小の傾向にありますので、できるだけ予算内で最大限効果のあるものを提案し、仮に必要な経費がかかったとしても、方針に沿ってスポンサーを当方で募り、その費用をねん出できる広報物を作成して「本当に伝えたいことを伝えられる形に…」する方針を明確にしていきたいと考えています。

 最近は、今までの広報物の中身を変えたいというお客様が、HPなどを通じて初対面でコンタクトされるケースが増え、レクチャーなどを通じて楽しい仕事をさせていただいてます。従来より予算を増やすと言うことはなかなか難しいですが、その分、効率的な工程管理を提案するなどしてお客様の方でも意欲的に取り組んでいただいてます。ありがたいことだと思っております。



本好きの人・本・心をつなぐ『古書片岡』

儲からなくても来客に椅子をすすめ、
時間の許す人にはお茶をすすめ、
本にまつわる蘊蓄を語る

 12月26日の土曜日、神戸市兵庫区神田町にある片岡喜彦さんの経営する『古書片岡』を初めて訪問しました。
 毎月兵庫土建の『建設ひょうご』の編集作業があるため、最低1回は神戸に通っているのですが、いつも仕事が終わればトンボ返りで堺に戻らなくてはならないことが多くて、今回の初訪問は片岡さんが開店して8ヶ月目となってしまいました。
 片岡氏は30数年労働組合の専従職を勤められて50歳になった時「古本屋になろう」と心に決めていたそうです。本好き、読書好きが行き着く願望が「あの番台に座りたい」ということで、本屋経営は実は若いころからの夢だったそうです。
 ただ、驚くほど商売気がなく、ただそこに座っていて本に囲まれている生活をしたいがため開業したので、儲からなくてもよく、経営方針といえば「来客に椅子をすすめ、時間の許す人にはお茶をすすめ、本にまつわる蘊蓄を拝聴できれば」ということなのだそうです。
 小さな店なので、専門分野もなく(本人の蔵書は社会科学系)、特別イチオシの本というのもなくて、ネット販売もしない。お金で汲々としている私らの感覚では、どうして成り立っているの…と思いますが、ここは片岡さんが友人にワープロで手紙を書いたり、同人誌『足跡』を生み出す書斎でもあり、よく考えれば誰しもが自分のスピリチュアル空間を現実再現化しているので、なんとなく理解できるような気はします。でも「本好きの人・本・心をつなぐ店」、このキャッチ、なぜか惹かれる言葉ですよ。

 ちなみに私の弟(藤井游惟)が、国語学者の定説に異論を唱えて書いた『白村江敗戦と上代特殊仮名遣い』という言語学から日本国家の起源を考察した本を一昨年ころ出版しました。それを片岡さんの定年前に差し上げました。それを店に出されていたそうですが、その本は売れたそうですよ。

片岡喜彦さんの関連記事 片岡喜彦写文集『本のある風景4』



インターン生と岡田ひでき議員(富田林市議会)を訪問

10月20日の夕方、富田林市会の岡田ひでき議員を市役所の議員控室に、今年の夏、インターンシップ学生として研修に来ていた帝塚山学院大学の土肥さんと再び訪問することになりました。他にフジイ企画の美穂ちゃんと私と3人で合流して、広報誌づくりについて意見交換をしました。

『岡田ひでき通信』づくりに
市民の目線を

今年の2月に『岡田ひでき』通信の創刊号を発行して以来、第2号の発行の打ち合わせが目的でしたが、 学生さんと同行したきっかけは、インターン中の営業まわりで岡田議員を訪問した際、彼女の市民の目線での意見が新鮮だったそうです。今回第2号の発行に当たっての意見を…ということで岡田議員の依頼で再度の訪問となりました。土肥さんも快く引き受けてくれて、大変貴重な時間を作って頂くことになりました。
美穂ちゃんは、ちょうどこの時『広報富田林』11月号の色校正刷りを市役所に届けに来ていたので、3人で合流して紙面作りの討論に参加しました。

記事の内容と企画を自由に討論しました
 今回のこのような打ち合わせ要請は初めてで最初、大変とまどいました。私たちも制作過程の中で、市民の目線を取り入れた会議は初めてだったので、どうなるかと思っていたのですが、学生さんに来ていただいた以上、あまりしゃべらずに進めていきました。(といっても、途中で電話が入り、私自身退席していることご多く、会話の中身についてはほとんど聞いていません)、その分、彼女らも自由な意見を出せたのではないかと思っています。
紙面企画をする際、内部的にはテーマ出してブレーンストーミングするのですが、色々な立場の人と交わって意見を採り入れた方が、いいものができあがるのは確かです。 でも実際はあまりそんな機会はないので、独自の判断でやってしまうことが多いです。その意味でも新鮮な経験となりました。
結果的に、原稿執筆段階でそれぞれに見てもらって、意見をメールで書く、ということになったようです。岡田議員も新鮮で意味あるものだった、と喜んでおられました。 今後、運営の仕方も工夫して、よりよい広報物づくりに生かしていけたら…と考えています。

インターンの学生さんとこんな形で再会できて、紙面について交流することになったのは、うれしく思っています。ただ、なかなか目配りもできす、いつも報告するのが遅くなってしまってご迷惑をおかけしています。鋭意努力し、いろいろ改善していきますので、また皆様も、ご意見下さい。

「2009年インターンシップ関連NEWS」CONTENTS
「大学インターンシップの学生がフジイ企画に」
 http://www.fujii-net.com/?p=106
「インターンシップを終えて…学生の感想より」
 http://www.fujii-net.com/?p=107
「インターン生と岡田ひでき議員(富田林市議会)を訪問」
  http://www.fujii-net.com/?p=108
「『インターンシップ実践フォーラム2009』に思う」
 http://www.fujii-net.com/?p=112



インターンシップを終えて…学生の感想より

フジイ企画での10日間は、私にとって大変貴重な経験になりました。
帝塚山学院大学文学部現代コミュニケーション学科3回生(女性)

 インターンシップ初日、予想以上にットホームなフジイ企画の社風に驚きました。
社長との距離が非常に近く、なにか疑問があればすぐに聞けるほどです。 私が今まで経験してきたのは飲食関係のアルバイトだけで、打ち合わせ、パソコンでの作品の編集、営業など、どれも体験したことがありませんでした。
フジイ企画では、どの仕事にも横につかせていただいて、多くの作業を見学、体験できたと思っています。

社長は、よく印刷やデザインについての知識を私たちに熱く語っていただきました。
専門用語が並ぶと頭が真っ白になりましたが、どんな作業をしなければならなくて、どんなトラブルがあるのか、今までにどんな仕事を達成してきたのか、など全てではありませんが少しずつ理解できたと思います。
会社のあの雰囲気は社長が作り出しているから、こんなに実習しやすいのですね。

営業では、濱元さんに営業の基本を少しずつ教わり、市役所や生協、市水道など、なかなか行く機会のないところへご一緒させていただきました。濱元さんはどこへ行っても笑顔で、誰とでも話をふくらませていて、ものを広く知ることがどれだけ価値のあることかを教えてくださいました。

小川さんには、広告会社の視点で、というテーマで課題もだしていただきました。
プロのデザイナーさんにお話を伺えたのは、本当にいい経験になりました。   「夢をふくらませながら、自分なりに書いて下さい」と言われたので、硬くならずに楽しむことができました。

岡田さんとは、いちばん長く同じ時間を過ごしました。   毎日、そうじの仕方やパソコンの操作などをわかりやすく指導して下さいました。   ちょっとしたことでも優しい言葉をかけてくれた岡田さんに、不安だらけの私は何度も励まされました。

野込さんとは、ほんの2日間しかお会いできませんでしたが、気さくに話し掛けていただいて、実際私が働く職場にもこんな先輩がいてくれたら…と思ったほどです。

おひとりおひとりが丁寧に指導してくださるフジイ企画。   ここに応募して、本当によかったと実感しています。
本当にありがとうございました。

自分にどういう仕事が向いているのか、 考えるきっかけに
近畿大学法学部法律学科3年生(女性)

研修内容
営業に同行させてもらったり、資料作り、事務作業まで、幅広く研修をしました。営業まわりでは労働組合の事務所や教職員組合の事務所、議員の応援事務所などを訪問することができ、とても勉強になりました。資料作りではパソコンでの作業で難しいところもあったのですが、わかりやすく教えていただいて、いろいろな操作の勉強になりました。
研修結果の感想
インターンシップを終えて、今まで知らなかったことをたくさん知ることができたと思います。例えば営業まわりの大変さや、パソコンの操作の仕方まで、勉強になることが多かったです。また、自分にどういう仕事が向いているのか、 具体的に考えるきっかけになりました。その結果、自分は事務的な作業よりは動きまわる仕事のほうが向いているのではないかと思うようになりました。また、実際に就職すれば自分の好きな仕事ばかりができるわけではないと思うので、その点では苦手な仕事でもやらなければならないという忍耐力を得ることができたと思います。今回のインターンシップで得たことを教訓にして、就職活動をしていきたいです。いろいろ不真面目な点も多かったと思いますが、11日間お世話になりました。ありがとうございました。(インターンシップ実施報告書より)

8月28日参照  大学インターンシップの学生がフジイ企画に

「2009年インターンシップ関連NEWS」CONTENTS
「大学インターンシップの学生がフジイ企画に」
 http://www.fujii-net.com/?p=106
「インターンシップを終えて…学生の感想より」
 http://www.fujii-net.com/?p=107
「インターン生と岡田ひでき議員(富田林市議会)を訪問」
  http://www.fujii-net.com/?p=108
「『インターンシップ実践フォーラム2009』に思う」
 http://www.fujii-net.com/?p=112



大学インターンシップの学生がフジイ企画に

  8月20日から24日までの約2週間、フジイ企画にとっては初めての大学インターンシップ生が研修に来られました。当方にとって、今回のこのようなインターンシップの受け入れは初めてで、この2週間はこちらにとっても大変な緊張と勉強の連続でした。雇用開発協会のインターンシップ報告書を見れば、受け入れ企業の多くは大手企業であり、受け入れ態勢の整っていない当社にとっては試行錯誤であり、あとで振り返ってみて、かなりきわどいことをやったな…と思わないでもありません。ただ、これからの方向性に大きな教訓を残してくれたことは間違いなく、よい体験をさせて頂きました。

大手に負けないシステムと理念を追求したくて
 2009年は様々な目標を定めてきましたが、そのなかでも本年のトピックは 富田林市の『広報とんだばやし』の落札で、 営業力の強化とともに、大手なみの業務のシステム化を弱小事務所でできるか、ということが今年の課題でした。もともと下請け的な仕事や『なんでもします』的な仕事の嫌いな私として、少人数であっても、大手並みにいかに充実した経営と充実感がもてる仕事ができるかということが念頭から離れず、目的意識の共有・拡大のため、何か違った展開を…と年初に思いついて登録していたのです。

学生のエントリーシートに感激しました
ただ、経営者としての私の不徳のなすところは甚大で、これまでも今も、なかなか仕事が安定せず、現実ばなれした営業方針と夢だけが先行しているフジイ企画なので、経営的にも相当厳しく、体制が整っていたわけでもありません。それに登録したものの、当社のインターンシップに応募する学生などいないと思っていたので、今回2名の大学生からエントリーの申し入れには驚きました。最初は躊躇したのですが、受け入れの決定的な要因としては、エントリーシートの内容が前向きであったということもさることながら、当社の経営理念(伝えたいこと)をきっちり理解してくれていたことです。『これはバッチリや』と。これは応募学生があったこと以上の驚きでもあり、嬉しかったので、是非取り組んでみたいと思ったのです。

スタッフの活躍にも新鮮な発見を
今回のインターン受け入れは本当に勉強になりました。2名の学生のそれぞれの目的意識の違いをどう把握するか、どう課題を与えるかについて何も用意できていなくて、これまでの生き方(やり方)をぶつけていくしかなったのですが、よくついてきてくたと思います。学生に対しては難しい判断も多少はあったのですが、技術的な課題ではなく、仕事の全体の流れと取り組む意識だけは伝えたいと思って接していました。難しい判断は一人一人の生きがい、働きがいを見極めることでしたが、学生にとって仮にミスマッチな仕事であっても、今後に何か指針を伝えられればいいと思っていたので、工夫もでき、またこちらも学生の仕事に対する考え方を学ぶことができました。
もう一つの驚きは、うちのスタッフ達の働きについてです。学生に対する指導(といえるか)に当たった彼ら彼女らが、日々の通常業務を超えた、別の一面を見せてくれたことです。学生とのコミュニケーションの中で、私が全く意識してなかった『教える力』『根気』『工夫』などを多く発見したことです。指示を受ける側、指示を与える側の立場を変えての意識や行動の違いを眼のあたりにして、超ワンマンな私に取ってこれはかなり勉強になりました。この2週間の経験はまた、うちのスタッフにとっても励みになったのではないかと思っています。
今回のインターンシップ日程は、広報『とんだばやし』の編集工程に合わせて組んだので、スタッフも学生さんもお盆休み返上での取り組みとなりました。研修過程での富田林市情報公開課の皆さんのご協力に感謝いたします。(インターン生からのコメントは次回公開します。)

8月31日公開 インターンシップを終えて…学生の感想より

「2009年インターンシップ関連NEWS」CONTENTS
「大学インターンシップの学生がフジイ企画に」
 http://www.fujii-net.com/?p=106
「インターンシップを終えて…学生の感想より」
 http://www.fujii-net.com/?p=107
「インターン生と岡田ひでき議員(富田林市議会)を訪問」
  http://www.fujii-net.com/?p=108
「『インターンシップ実践フォーラム2009』に思う」
 http://www.fujii-net.com/?p=112



暑中お見舞い「本のしおり2009夏」プレゼント


 暑中お見舞い申し上げます。
 このページも、本当は月最低でも2回は更新しようと、年初に目標を立てたのですが、なかなか前に進まず、いつも皆様にはご無沙汰となっています。
 2009年は、年初からスタッフを増やしたのを機に仕事の方向性と新たな展開を模索しています。昨年の今頃を考えれば規模縮小から一転、難しい判断ばかりで右往左往させられております。この上半期の主な動きとして、営業面では
●2009年度『広報とんだばやし』の年間受注
●営業マンのH君を中心に営業力強化で新規開拓
●自社制作媒体の模索と、受注単価の見直しなど
制作、社内の体勢に関しては
●編集・制作スタッフの増員
●ベテランデザイナーによるインストラクション
●大学のインターンシップ学生の受け入れ
などが今までになかった取り組みです。
 これからは経営に対する一定の方向性や理念がどうしても必要で、ここしばらくは慣れない模索が続くと思います。皆様のお知恵を拝借いたしたく今後ともよろしくお願いいたします。

フジイ企画『本のしおり』  お客様の作品も使わせていただきました
  本年も夏バージョン『本のしおり』を作りました。いつもお世話になった方々やお客様に利用して頂いているいるものです。このページを訪問された方(どなたにも)にも差し上げたいと思いますので、メールその他で御連絡下さい。また、しおりイメージ用に提供していただける皆様の作品も募集しております。(アートポスト139kgカラー刷=6枚セット)

しおりの解説
(左2枚)
はムカイヒロノブさんのイメージ写真によるデザイン。 ムカイヒロノブさんは、総合印刷会社のグラフィックデザイナーとして永年勤めておられましたが近年退職されました。今年5月にフジイ企画の組版システムの不調を改善して頂いたのを機にお世話になっています。以後、新人デザイナーのフォローや、オペレーターの指導のために出社されてます。
(中2枚)堺市堺区南清水町に在住の本郷正範さんの書と絵。フジイ企画に来社されたお客様の作品です。自費出版のご相談を受けたのがきっかけでしたが、ご本人の了解のもと今回このしおりに使わせていただきました。
(右2枚)左から『スペイン・アンダルシアの夕日(岩彩画)』、『シルクロード・長安の夢姫(岩彩)=モデル・沖麻砂美』。(谷村柊丘=フジイ企画ディレクター・現代日本画家)



『広報富田林』の思い出と今

 本年度(2009年度)は、富田林市の「広報とんだばやし」をフジイ企画にて受注、制作することになりました。すでに5、6月号を終え、現在7月号の制作を開始しています。前2つの号は納品済みですが、その経験の中で様々な工程上の課題が出ていて、現在一つづつ検証し改善を模索しているところです。

  バタバタ仕事好きの『広報』
 実は、その昔(1980年代後半)大阪の夕刊新聞社の編集局に在職中、労働争議が起きたため4年間仕事が出来なかった時期がありました。その期間、印刷会社から誘われて、羽曳野、柏原やこの冨田林の「広報」を担当していたことがありました。当時は仕事に飢えていたので、新聞社並みのバタバタ仕事が好きだった私にとって、思い出に残る期間でした。

  タブロイド新聞の広報づくり
 1980年当時の組版システムは、まだ電算写植が主流で組版ラインは割付用紙にそって大貼する時代で、整理割付も大変な作業でした。降版直前の大幅な組み替えもあり、「こんなことよそではできんやろ」と自負しつつ、打ち合わせ、整理レイアウトで夜間残業などを結構楽しんでいました。「広報とんだばやし」はまだ単色のタブロイド判で、新聞が好きな私にとってもってこいの仕事でした。

システム統一が最大の課題でした
 今回縁があって、フジイ企画として単独でこの「広報」を受注できたことは、無量の感慨があります。ただ、時代は大きくかわりました。組版ベースはお客様である市役所の情報公開課広報係で、ほぼ完成まで処理できるようになりました。我々の仕事は、中間のパーツ処理、写真補正などのプリンティングディレクションがほとんどの仕事になります。当方として最も苦労したことといえば、市役所との編集組版システムを完全に統一してラインに乗せるといういうことでした。
 今、広報の印刷前工程のディレクションは新人の『MIHO』ちゃんが一人で担当しています。まだ慣れてなくてかなりストレスを感じているようですが、製版、刷版、印刷の知識を急速に吸収して対応しています。



機関紙コンクールに挑戦しませんか


広報委員になったけど…。

編集・手順でお困りではありませんか?

 学校のPTAや地域活動で広報の仕事が回ってきたけど、今までに経験がなくて、手順や編集のことでお困りではありませんか?
 他の仕事と違って、なかなか手をつけられない理由として、他の仕事に比べて、やらなければならない仕事が多いので二の足を踏んでおられる方も多いと思います。サークルのいろいろな行事に参加して、取材して、写真を撮って記事を書く…。そして、それを紙面にレイアウトして、校正して…と、雑多な仕事をこなすには大変な労力を感じておられる方も多いと思います。そういう方は一度ご連絡下さい。

広報委員になったら楽しく記念に残る活動を
 でも広報誌を出すと言うことはそう難しいことではありません。もちろん記事を書いて写真を撮って、という作業はしなければなりませんが、普段、言葉で話題にしていることとを文章に書き記すという技術や写真ななどの技術が多少必要になるだけです。それより皆様が何を記事として伝えていきたいかを考える方が大変かもしれません。ただ、この期間皆様が楽しむつもりでやれば、きっと実りの多い期間になるでしょう。
 会報誌は皆様の活動を人々に情報を伝達するということ以外に、これまでの皆様が奮闘して来られた活動の記録として形に残るものでもあります。回を重ねるごとに皆様の活動の歴史が蓄積されてバックナンバーを見て「あの時は…」と振り返るのも、楽しいものです。

企画・取材に力をいれられるようフォロー
 私たちは、皆様が広報担当者として、そのサークルの最も重要な企画、取材に集中的に力を注いでいただけるようフォローします。その他の整理レイアウト作業はお任せ下さい。ただ私たちは『編集企画』が本業ですが、企画会社と違って『丸受け』はいたしません。なぜなら、発行者はあくまでもお客様であるというスタンスを取っているためです。例えば、機関紙コンクールなどに出展する場合、もちろんレイアウトデザインや文章力も採点基準になりますが、審査員は皆様の活動の活発さ、企画の内容などを重視してます。それは皆様の問題意識と編集部のみなさんの励みによるところです。

編集部の輪づくりからお手伝い…
 私たちは編集部のみなさんとの意思疎通を何よりも重視して、編集部が円滑に動けるようフォローします。一度頑張ってやってみませんか。

編集なんでも相談メール



『Workinぱど』に、求人広告を掲載しました。

厳しい不況のなかでも…この仕事を本気でしてみたい方
未経験でもやる気と夢のある方を募集しています。

 私たちは、厳しい不況の中、編集プロダクションとして少人数で頑張っています。仕事は機関紙、会報などの広報誌の編集を中心に、書籍の編集、その他各種のデザイン(ポスター、チラシ類)の企画から版下製作までが主な仕事となります。でも基本的に下請け仕事はしないので、最終的には印刷から製本まで管理してお客様のもとへ届ける最終段階までが仕事となります。

 この業界、経験者には分かると思いますが、はっきり言って長時間、過密労働で賃金も低い業種です。でも、私たちは独自性をもってオンリーワンの営業と技術の形態を作っていこうと模索・奮闘しています。印刷関連産業は不況業種ですが、それに耐え、まだまだ私たちができることはあると信じて業績挽回を図っています。条件はよいとはいえませんが、この仕事に興味を持って右腕になってがんばってくださる意欲のある方を募集します。

必要になる技術  マックによるDTP。EDIカラー、クオーク等の編集ソフト、イラストレータ、フォトショップ等の基礎技術。

私たちの考え方*********
 大阪・堺にある数名の弱小の編集プロダクションですが、特に機関紙、会報などの広報紙(新聞)の編集に力を入れています。広報物は、お客様が伝えたいことを早く、読みやすく、きれいに(デザイン的に)作るかということがポイントですが、私たちが最も重視するのは、意図されたものをいかに迅速に形にするかということです。
 広報物というのは人に『伝達する』という意味で、意思の疎通が最も大切な要素ですが、綿密な内容確認が必要な仕事でありながら、時期を逸せずいかに迅速に作っていくかという、この相反する要素の克服が仕事であると考えています。そのため、私たちは小さいながら外注に頼らず内製を重視し、また基本的に他の会社の下請け仕事もせず、独自の組版システム(単に決めごと)を工夫することに力をいれています。今まで、印刷関連会社で自分のやり方で働いてこられた方から見ると、ちょっと異質でやりにくいかもしれません。
 私たちは多く形態の印刷関連産業が乱立する中で相当厳しい状況に追い込まれていますが、自らの特徴は何か、何を得意とするかを自問しつつ、この業態の隙間を狙って頑張っています。



これからは『共生』目指します

心機一転、人々とのつながりを強固にします。
 営業の体勢もこの数年の停滞の中、四苦八苦しながら奮闘しています。バブル崩壊以降の落ち込みは変わらず、神武景気を超えるといわれる『ナントカ景気』も、私たちにとっては全く関係ありませんでした。ただ今回の金融不安による急激な景気減速もあまり関係ありません。というより下がりようもないというところですか。
 昨年後半より、営業方針に関係することで、良きにつけ悪しきにつけ少しづつ体制を変えつつあります。そのため、業界関係やお客様にも様々な意味で多大なご迷惑をかけることとなってしまいました。あまりいい訳はしないつもりですが、方向転換と社内の士気に伴って即時の判断を迫られることも多く、今までの自分の性格にあわない舵取りをした結果、大きな課題を残してしまいました。経営者の判断がいろいろなところに波及する以上、よりいっそう社会やとりまく人々との連携を考えていかねばならないと痛感いたしました。  私自身、日頃から新時代のパラダイムは『共生』であると思っている以上、心機一転、この方向性をより注意深く、また大胆に模索していきたいと考えておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。

 フジイ企画「本のしおり」プレゼント 2008年夏バージョン

 掲載は、私たちが訪問したお客様に差し上げている、『本のしおり』 です。毎年作製しているものですが、2008夏バージョンも昨年後半からみなさまにお届けしていますので、ここで見られた方はご連絡いただければ差し上げます(6枚セットです)。
 また、しおりのデザイン(イラスト・写真)等も募集しておりますのでご提供下さい。採用させて頂いた場合、印刷して完成した作品のしおり100枚送らせていただきます。(アートポスト139kg4色刷り)

今回の図柄について
①『けやき通りイラストマップ』の表紙から(大阪府堺市・けやき通りまちづくりの会発行 A4判三つ折り)

②『黄昏夕立お出迎え』=谷村柊丘作(アクリル画)(現代日本画家・フジイ企画ディレクター
③『狐の丘の赤い月』=谷村柊丘作(岩彩)(現代日本画家・フジイ企画ディレクター)
④『琉球舞踊』=鶴田真由美作(染織画)(紅型染織家・彫刻家)
⑤『瀑布那智大滝』=谷村柊丘作(淡彩水墨画)(現代日本画家・フジイ企画ディレクター)
⑥『出石の酒蔵』=谷村柊丘作(水彩)(現代日本画家・フジイ企画ディレクター)