まず自社(組織)をよ~く見つめて【第4回“紙ブログ”広報セミナー2014】

 あっと言う間に5月も終わり、いよいよ6月です。この時期社内では、夏発行に向けての広報紙制作が重なり、春先に比べては少し忙しくなります。体調管理に気をつけたいですね~。

 さて、5/23に開催予定だった『第4回“紙ブログ”広報セミナー2014』ですが、毎回参加の細川さん(ワーカーズコープ社長)のご都合に合わせて、30日(金)に開催することになりました。少人数なので少し寂しい気もするのですが、反面、距離が近くて個別の事例でお話できるのがこのセミナーのいいところかも…。(な)
 
『紙面』に目指す方向性を持たせるために…
 たびたびお知らせしている通り、このセミナーは「“紙”広報物の意味と価値を知って、最大限効果を発揮するための方法」を参加者の皆さんと考えていこう、という趣旨です。広報紙発行の目的は…色々ありますが、端的に言えば企業さんならやっぱり「営業ツール」ですよね。ではそのために、どんな紙面を作ればいいの?何から始めたらいいの? そこで今回のテーマは、広報紙づくりの前段階として、「広報紙づくりを始める前にまずやっておきたいこと(押さえておきたいこと)」をもう一度具体的な質問項目を作って進めていきました。
 
紙面づくりの前に下記の項目を埋めてみて…
 そこで今回は左記の5項目の設問をつくって記載していただくことからスタート。「①仕事の内容は?②自社の特徴は?③他社との違いは?④自社の方向性・理念・ポリシーは?⑤仕事のスキルアップの方法と成果は?」。この質問に具体的に答えを埋めるにつれ、自分のやっている仕事を整理できますし、徐々に営業方針も浮かび上がってきましたね。…でも、これって社報の記事になるの?
 
自分と会社の方向性を見つめるところから
 当然これ、そのままでは記事にはなりませんね。ではなぜ、こんな質問に答えるの? 例えば細川さんにご回答いただいた「①仕事の内容」について見てみると、建築施工は協力者ネットワークで→ブローカー?→いやコンサル重視だ。で「②自社の特徴」は「お客様の相談の内容を時間をかけてよく聞く。でも工事は速くする」です。これって、会社の自己分析と経営理念・指針づくりに似てませんか? 
 
よい紙面は“組織の指針”に導かれて…
 社報はひとまずおいといて…!?  まず会社が取り組む必要のあることはこれからの経営の方向性ですよね。つまり効果的な紙面づくりは(編集方針)は、これに導かれていきます。さて、ここからが紙面企画です。例えば「お客様の相談の内容を時間をかけてよく聞く。でも工事は速くする」なら「わが社の誇り」をテーマとしたコラムが作れますよね。
【例】会社の全体像→笑いの絶えない会社→『スマイル家族コーナー』
【例】営業方針→営業先を経営者個人に絞る→『社長の隠れ家』コラム …など 
 こういったように、効果的な紙面づくりは、経営計画や事業計画といった「会社方針」に導かれていきます。紙面の中身づくりで大切なのは、まず自社(組織)の特徴と方向性を見つめ直すところからですね。



“戦略的ブロガー”からスタート【第3回“紙ブログ”広報セミナ―2014】

 4月も後半にさしかかり、日差しがきついと感じる日もありますね。もうすっかり春ですが、花粉症がつらいという方もおられるのではないでしょうか…。さて、今年2月から始まった「紙ブログ広報セミナー2014」ですが、参加者のご都合などもありまして、4月25日(金)に今年度初めてのセミナー開催ということになってしまいました。実のところ5ヶ月ぶり!? 毎回ご参加のワーカーズコープの細川社長、いつもご参加頂きありがとうございます!(な)

『フジイ企画NEWS Yearbook2013』はどうしてできた?
 さて既報の通り、フジイ企画の活動やお客様との交流を1年間の記録としてまとめた『Yearbook2013』が先日完成し、皆様への発送を開始いたしました。
 今回は、久しぶりのセミナーということもあり、今一度「広報紙を発行する意味と効果」という大テーマから、今回この冊子『Yearbook2013』の進呈。同時にすぐにご覧いただいて、これをテキストにいくつかの意味と効果を考えてみました。
 
『ブログからはじめよ』でまず書いてみること
 フジイ企画では昨年から月に一度『紙ブログ』という広報紙を発行しています。ご存じのようにこれはブログの記事を再編集したものです。発行の狙いは大きく分けて、①顧客とのコミュニケーションを密にする、②自社の方向性と経営理念をお客様に明らかにする、③私たち自身の仕事のスキルアップ、の3点です。
 ところが、この3つの狙いは当初からはっきり把握できていたのでもなかったのです。フジイ企画では2007年からブログを中心に、当社の考え方やお客様の情報などを配信していました。ネット営業に本格的に力を入れたのは一昨年からですが、ブログの特徴であるデータベース機能に意味があると改めて知ることに…。つまり記事のテーマごとのテゴリー分類が意味を持ってきます。
 
カテゴリーづくりは編集方針を建てる第一歩
 で、『事務所だより』『お客様情報』『雑感』『イベント』…などいくつかのカテゴリーを作りました。そのあとはまず“記事ありき”で色々な記事を書き、後に予め作ったカテゴリーに振り分けていきます。ところが色々書いているうちに複数のカテゴリーに分類できるような記事や、どれにもあてはまらない記事ができたりしたので、整理統合や新設を繰り返して現在の分類になったのです。これの繰り返しが結果的に“何をつたえるか”という営業的なテーマの整理にもなりました。それが前述の『3つの狙い』になったのです。現代の広報紙は「ブログの再編」が有効だということで皆様にまず『ブログ』をお勧めする理由です。
 
ブロガーから広報マンへの道へ
 ただブログには、大きく全体を編集する機能はないので、水のように流れていっていまうこと、また営業的にお客様との“リアル”のコミュニケーションをどこでとるのか…という課題が残ります。ペーパーレス(デジタル)というのは情報の機能的な伝達では効率がよいのですが、全体の方向性や感性や熱を伝えたいですよね。それを手渡しコミュニケーションという手段に“変換”したのが、『紙ブログ』でありその一年の集大成である当社の『Yearbook2013』でした。今回はこれを大きな“たたき台”にして。より実践的で具体的な方法を考えてみました。いずれにせよ広報ツールはいつでも進化の途上です。



発行者にとって『広報紙づくり』の成果って!?

 昨年末の選挙宣伝物に始まり、そのまま学校のPTA新聞のシーズンに入り、バタバタとしているとあっという間に3月です。やっと暖かくなる日も増えてきました。さて、先月末2月28日(金)は第1回目の「紙ブログ広報セミナー2014」の開催日だったのですが…参加予定だったお客様が急な予定で欠席となってしまい、社長とお茶菓子と私だけが残されてしまいました。せっかくの機会なので、このセミナーの目的や進め方について社内でも検討、研修してみました。(な)

『価値のわかる広報マン、戦略的ブロガー』って“やってる”あなたのこと
 昨年まで行ってきたセミナーは、「広報紙を発行することの意味と価値」についてお客様と話し合ってきました。今回からは一歩進んで、「成果を出せる広報紙作り」をテーマにしてセミナーを進めていきます。本年のタイトル『価値のわかる広報マン、戦略的ブロガーのための “紙ブログ”広報セミナー』って、ちょっと大仰すぎますね。これまで“しんぶん”作りをされてきて、十分その価値と楽しさを分かっている方、また日常的にブログを執筆されている方という意味で、だからもちろん初めての方でも対象となります。ところで…。

広報紙は「伝えたいことを伝えるため」って言うけれど…
 ちょっと突っ込んでお話しますと、これまで“しんぶん”づくりをやってる方も、ブログをやっておられる方も、これを続けることの意味って何でしょうか? 広報紙づくりは「伝えたいことを伝える」のが目的なのだけれど、よくよく考えてみると「本当は何を伝えたいの?」ってところが結構あいまいになる。面白い記事、楽しい話は気持ちいいですね。それの“反応(率)”ってことも、みなさん結構気にしてますね。「でも本当のところ発行し続ける意味ってなんだろう」。

広報紙発行に対してあなたが考える“成果”ってなんですか
 今年のテーマ「“成果”を出せる広報紙づくり」って簡単に言ってしまったのだけれど、実はここのところが非常に重要です。「自分たちは何をしてて、何を知ってもらい、どう動きたいか」など、一つひとつの記事以前に、まず前提(発行趣旨)がありますね。今年はそこから皆さんと考えていきます。ですからセミナーでは既に制作している広報紙があれば、それを検討材料としてお話を進めていきましょう!

 次回セミナーは3月28日(金)ですので、ぜひ一緒に考えていきましょう!

写真=住吉第一中学校にて広報委員さんと(2013.10月29日)


紙面づくりのスタートはこれで決まり!【PTA広報委員さんが編集相談で来社】

  年が明けてお正月と思ったら、あっと言う間に1月も後半です。寒さもどんどん厳しさを増していきますが、風邪には注意したいところ…。

 さて、選挙仕事も一段落した21日(火)、当社のお客様の中学校のPTA広報委員長のMさんが、3月発行の紙面企画のご相談に来社されました。フジイ企画にとっては年末の冬休み号からの新しいお客様です。前回はPTA広報委員さんから提供された原稿を元に、新しい紙面のスタイルとフォーマットで題字などのデザインなども変えて発行しました。今回は2回目だけど年度最終。発行前の紙面企画についてステップアップです。これからよろしくお願いします。『肌で感じる編集サロン』、紙面づくりのスタートに関するエピソードです。
 
まず、行事と企画の整理でやれることが分かる
 いつもの「前年度踏襲のごあいさつと写真」は面白くない…。紙面刷新はいいけど…委員さんも少ない。じゃあどうしたら?というところがスタート地点ですね。掲載記事を決める前にまず、この期間の行事をまず列挙。PTAの行事、学校の行事、3年生の卒業…など、バンバン列挙。その中で書けそうな記事を選んで整理していきます。これできる…。これできない…。記事にできる行事やテーマを決めたら、記事の切り口を検討(卒業生特集は=記念スナップ写真集?この1年の歩み特集?卒業生の一言集?)。まずできないことはやらずにできることだけ決めますね。
 
紙面割作業で企画がカタチになっていく
 記事が決まったら、文字数と写真枚数を決めて、紙面企画で選んだ記事を各面ごとに(ホワイトボードで簡単に)割りつけていきました。(文字数、写真の枚数なども決まりました。【ちょっとここでレクチャー】①文章記事の目安は紙面全体の1/2以内、②写真・図表・カットは1/4、③見出しは1/4の割合で紙面を配分することで、読みやすい紙面をつくることができます。そうすると必要字数も写真もすぐ出ます。これで決まりですね。もう紙面の骨格が見えてるでしょ。
 
雑談を交えての紙面づくりは楽しい
 この間、雑談を交えながら約1時間半。Mさんが最初に来社されたときは「記事どうしよ~…」といったご様子でしたが、内容が決まるとすることも決まる。「頑張って(記事作り)やってきます!」といい笑顔。こちらとしてもほっとしました。お力になれたのなら嬉しいです。紙面レイアウトデザインや組版などはフジイ企画でお手伝いすることができるので、そういった作業はこちらにお任せ頂けたら…と思います。これからも是非お気軽にご相談にお越し下さいね!(な)


『社報』発行で見えてくる会社の進むべき方向【第8回紙ブログ広報セミナー】

  急に冷え込んできましたね。うちの事務所も最近まで暖房を付けずに頑張って(?)いましたが、風邪をひいては元も子もないので暖房をON…皆さんも寒さにはお気を付け下さいね!

 さて、そんな中、今年最後のセミナーを、11月22日(金)の18時から開催いたしました。テーマは「営業マンいらずの説得法」でしたが、前回と今回はそのエッセンスを含めた『紙ブログセミナー』のこの1年の総まとめのセミナーになりました。
 
『社報』の原点をもう一度考える━今年のセミナー全体を通じて
 今回のセミナーは社報づくりの原点として「なぜ広報紙が必要なのか」「なぜ発行した方がいいのか」を、皆さんと一緒に考えるところからスタートしました。続いて「自社の本当に伝えたいこと」「お客様が自社の何に満足している?」かを順番に、それぞれの立場で振り返っていただきました。時間が短かったので、深く掘り下げることはできませんでしたが、この問いが今後発行する(継続する)ことの基盤になっていきます。
 
社報発行から生まれる『鏡』の役割
 「営業マンいらずの説得法」という今回のテーマを考える場合も、わが社の『人、モノ、スキル』は何か…を考える起点がまず必要ですね。「社報づくり」は結構そのことが問われてきます。今まで手作りで発行されている方でも「手間のかかる割にはあまり効果を発揮しなかった」「途中で書くことがなくなってしまった」などの声をよく聞きます。まずその発行の原点を「問いかけ」の手法でクリアに整理することです。そうすると自分を見る「鏡」のようなものができてきます。それが終わればコンテンツ作りは簡単にできるし、楽しくなっていきます。今回は初めにその「問い」に答える形式をとりました。
 
社報を発行することで自社の文化と方向性が見える
 「社報は企業風土、企業文化を表現する」と簡単に言っているのですが、それを捉えるためには、実は意識して見つめ直さなければ分からないのです。自社の商品・サービスは分かっているが「それがお客様にとってどうなの?」という視点が必要になるということですね。今まであまり考えたことのないという方もいらっしゃるかもしれませんが「社報を発行」「今後も継続して発行する」ことのなかで、そうした視点(鏡)が徐々に身についてくるのです。ある意味で会社の「経営理念」「経営指針」を構築するプロセスとちょっと似ていますね、しかも継続する中で自然に方向性が出てきます。これが一つのメリットでしょうか?
 
テーマとして扱ったエッセンスは『社報発行』の『成果』です。
 この『小さな会社の紙ブログ広報セミナー』は今年(2013年)4月にスタートし、今回で7回(1回休講)のセミナーを開催しました。これまで【社員間の意思疎通とやる気UP】【お客様に自社を宣伝してもらおう】【価格勝負をしない営業法】【営業マンいらずの説得法】という、大まかに4つにの切り口(機能)を2回に分けて皆さんと研究してまいりましたが、これらはテーマというより、社報発行することで導き出された(あ


『社報』でも意識するのはお客様ではなく一般読者【第7回紙ブログ広報セミナー】

広報紙発行で『企業文化』ができあがる

 10月25日の『小さな会社の紙ブログ広報セミナー』ですがは先月はお休みしてしまったため、久しぶりのセミナー開催となりました。台風が接近する中、建設コープの細川さまがお越し下さいました。今回のテーマは『価格勝負をしない営業法【会社の人・社風を伝える】②』。第2回目になる今回は『広報紙の「信頼」を勝ち取る』ための実践編で、自社の広報紙を振り返って一つひとつ本音で検証していく作業を行いました。(な)
 
広報紙(社報)を発行する本音を考える?
 これまで色々お話しましたが、原点に戻ってまず一番始めに、広報紙を発行する理由を考えてみましょう。これから発行される方も、発行されている方も、本当のところ、どういう目的・意図で発行するかハッキリさせてますか。企業の本音の部分として『売上を伸ばすため』といった目的で構わないのです。『営業周りで使用したい』から『会社をのポリシー』や『会社の技術』を知ってほしいということがあっても、まず率直にこの目的・意図をはっきりさせてから「発行スタイル」を導いていきます。
 
『本当に伝えたいもの』を考えてみる。
 これまで色々な角度から、社報(広報紙)は『広告チラシではない』というお話をしましたが、社報である限り、最終的にはやっぱり営業ツールでしょう。その『売上を伸ばす』という最終目的を念頭に、次に「伝えたい」何かを探ります。それは自社のお客様が自社の何に満足しているのか、自社の価値は何なのかです。そしてそこから『本当に伝えたいこと』を整理し、紙面の骨格を考えます。具体的には『こんな技術がある』『こんな社内風土がある』など。
 
『営業方針』と紙面の『編集方針』は全く別
 そこで初めて紙面企画を立てることになりますが、ここで大事なことがあります、営業方針と紙面の『編集方針』とを混同しないようにすることです。営業戦略を立てるとき、営業先を(既存客・見込み客・休眠客など)分類してターゲットを決定しますが、編集方針はそれとは異なり、誰にでも読んでもらえる紙面企画を考えることが大事です。顧客を意識しすぎた紙面は、どこか媚を売っているような内容になりがちで、そういった紙面は編集側にとっても読者にとっても面白くなくなっていきます。
 
『社報』でも意識するのはお客様ではなく一般読者
 つまり、『社報』とはいえ広報紙はそれ自体の独立した価値と機能を持っているので、例え営業的に使われるとしても、広報紙の価値は会社の商品価値に依拠しません。『読者』を意識した視点が必要なのです。自分たちが伝えたいことを念頭に置きつつ、普通の一般読者を意識した紙面づくりを目指すことで、それは自然と真実味のある面白い紙面になります。お客様を強く意識した発行物の一つに「商品チラシ」がありますね。お客様も含む一般読者にも楽しみにしてもらえる刊行物が「広報紙」だと区別して、どんな内容なら読者は読んでくれるのか?共感を得られるのか?といった視点が、広報紙発行には非常に重要です。そこを一つひとつ検証していきましょう。


広報紙づくりで会社全体の行き先が決まる!【第5回紙ブログ広報セミナー】

 夜になってもまだまだ蒸し暑いですね。今月の『第5回小さな会社の紙ブログ広報セミナー』は、「社員間の意思疎通とやる気UP②【社内のコミュニケーション】」といったテーマで、広報紙を発行することによって社員間の意思疎通がアップする、といった内容でした。自社の考え方やサービスの内容などを伝えるための広報紙・・・社内コミュミケーションと一体どういう繋がりが?

 先週8月23日(金)の18時から、ご参加頂いたのは、すっかりおなじみ建設コープの細川さまと、竹山時株式会社の畑中さまの2名でした。今回もセミナーの内容をご報告いたします!(な)
 
●広報紙づくりは大変!? でも普段各部門でやってることの拡張です
 まず、広報紙を作るために。取材に行ったり、記事を書いたり、写真を撮ったり…私たちが「広報紙は簡単に作れる」と言ってる割には、結構手間が掛かりそうですよね。ですが、作業的には日常業務に少し手を加えるだけでいいのです。というのも、普段各部門で行っている業務(例えば製品開発・業務改善・営業会議などなど)を広報化するわけですから、広報紙作りはその業務の延長ということになります。それを文章化する作業はちょっと手間ですが、文章化することで問題点が明確になってきます。そうやって広報紙作りに向かってチームで取り組むので、お互いに意思疎通をはかる必要があり、必然的に社内の人間が同じ方向を見ることになっていきます。
 
●記事にするのを前提とすると日常の一つ一つの業務の意味が深くなる
 例えば「わが社のお客様紹介」といった記事を書く場合、「記事にする」という意識があれば、今まで以上に緊張感を持って営業に臨むことになりますよね。また、そういった記事を書くためには、相手であるお客様についてより深く把握しておく必要もあるので、結果的に営業部門の業務が深まっていきます。逆に、記事にするネタが無いから、記事を書くために業務改善計画を立てる…など、新たな取り組みを始める事例もあります。つまり、「記事にする」ことを前提にすることで、一つ一つの業務が深まり、社内が活性化していくということなのです。
 
●一番大切なことはみんなで自社のことを知ること、すべてそこからスタート
 ところで、前回のセミナー(7/26開催)にて、まず第一に必要なこと、つまり「広報紙を発行する前に、自社の特徴は何かということを明確にしておきましょう」ということをお伝えしました。それに対して参加者の一人が「自分で考えてみたけど、難しい」と。確かに広報紙を発行する前に


効果100%保証!!の社報づくりとは[第4回紙ブログセミナー]

  先週の金曜日(7月26日)、第4回目の『小さな会社の紙ブログ広報セミナー』を開催いたしました。今回は皆様へのセミナー告知が遅れてしまったことをお詫びいたします。今回ご参加いただいたのは、すっかり常連さんになられた建設コープ事業プロジェクトの細川さまお一人でしたので、私も参加して一緒にじっくりと効果のでる広報紙づくりについて考えました。(な)

広報紙で会社の何を伝えるの? 
 テーマは「営業マンいらずの説得法」【会社の技術・サービス・スキルを伝える】でしたが…。今回は紙面のコンセプトやコンテンツづくりをする前にしなければならないこと、つまり「広報紙で会社の何を伝えるの?」ということを中心にお話させていただきました。
 
発行以前にはっきりさせることとは
 広報紙発行に至るまで、実は基本的に三つの段階があると考えています。①自社の考え方(ポリシー)と商品サービスの方向性の明確化、②その考え方と特徴(弱点も含めて)を生かした編集方針を立てる、③その編集方針に沿ったコンテンツ作りを考える、という順番です。
 その中で一番大事なのが、①「自社の考え方(ポリシー)と商品サービスの方向性の明確化」です。私たちは効果の出る広報紙づくりの基本はここにしかない…と考えていて、これがあれば逆にコンテンツ作りは単なる編集技術だけの問題で、絶対読まれる紙面ができると考えています。
 
伝えたいことがあればこそ…
 つまり「なんで発行するの?」「会社の何を伝えたいの?」がはっきりあるか…ということですね。実は読まれているお客様の社報はまずここがはっきりしています。これは突き詰めると会社・経営者が持っているビジョンや経営理念にたどり着きます。そうした視点をもって、具体的な紙面企画やコンテンツづくりをすれば、従来使い古した手法でも『共感』を武器に見事に命が蘇ります。「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」(孫子の兵法)です。
 
 実はこれは広報紙発行以前のお話で、お客様とのお取り引きの前提になる大変重要な要素で、当社としてはここを一番重要視している…というお話でした。



第3回広報セミナー『価格競争をしない』とは『信頼』を売ること 

  先週の金曜日(6月28日)、第3回の『小さな会社の紙ブログ広報セミナー』を開催いたしました。今回のテーマは「価格勝負をしない営業法」。広報紙制作を営業マン(営業ツール)として活用するという側面から考えてみました。副題は『会社の人・社風を伝える』で、広報紙は商品チラシではない…というお話。(な)

 
『失敗談や業務改善中の論議なども書く勇気を
 当日のセミナー内容を少しだけ…。まず『価格競争をしない』とは? 自社の商品・サービスの価値を適正だと思っていただき、信頼感をもって見ていただけるかということですね。
 そのための紙面づくりは主に社長はじめスタッフが日々仕事に取り組んでいる仕事への思い、品質管理や技術へのポリシーを本音で表現すること。今や読者は『チラシのきれいごと』にはうんざりしているので、どこまで正直に書けるか、ということです。これは耳障りのいいことばかりではなく、失敗談や業務改善中の論議なども書ければ、共感を得られる記事となりますね。
 
『価格競争をしない』とは『信頼』という価値を売ること 
 コンテンツとしては「社長のひとこと」「今月のとりくみ」「スタッフの横顔」など 書く内容は、どこかで読んだような文章(例えば単なる時事ネタなど…)よりも、自分の想いや考えを書いた方がより信頼感・共感を得られます。つまり『仕事』のポリシーを日常的に表現することです。
 
読者は『チラシのきれいごと』にはうんざり…皆様の紙面を考える
 今回も細川さまに『住まいる通信』をお持ち頂き、皆様と議論しました。広報紙において、紙面レイアウトも大切ですが、何よりもまず「編集方針」をしっかり立て、中身に力を入れることが大事ですね。
 また、常連参加の竹山時(株)の畑中さまが、自社が出店している『大阪ミュージアムショップ』の大判チラシを持参くださいました。「チラシの編集」についてもちょっとだけお話させていただきました。
 
次回セミナーは「7月26日(金)」。テーマは「営業マンいらずの説得法【会社の技術・サービス・スキルを伝える】」です。ブログやfacebook等でもお知らせいたしますので、お気軽にご参加下さい。現在製作中・制作予定の皆様の広報紙なども、ぜひお持ちください!
写真=畑中さん持参の竹山時(株)が出展している『大阪ミュージアムショップ』の大判チラシ


第2回広報セミナー『お客様に自社を宣伝してもらおう』

20130527

 対談形式(!?)…顧客の記事を掲載することについて考える
 先週の金曜日(5月24日)、第2回目の『小さな会社の紙ブログ広報セミナー』を開催いたしました。この5月度の早朝営業会議にて名称を変更してから初めてのセミナーだったのですが、今回は他イベントと重なったり、当日キャンセルもあって、常連さん?の細川さま(建設コープ)だけのご参加でした。その分、対談形式(!?)でかなり突っ込んでお話できました。な)

 
広報紙は『紙ブログ』のようなもの…ブログで発信できることを考えて
 セミナー内容をご紹介しますとまず①セミナータイトル変更の「紙ブログってなに?」という話に。内容は、SNS等が発達している昨今、ブログは社員の声や仕事に対する考え方などを伝えるという点で、広報紙と似た役割を担っています。そこでブログの紙版…というイメージで考えていただきたいということ。
 その後この日のテーマ②「お客様から自社を宣伝してもらう」ことについて。広報紙ならではのコンテンツの自由度を活かして、自社のクライアントを紹介していくことについて、その「考え方」と「効果」についてお話させていただきました。ポイントは自社の宣伝をしてもらう前にキッチリお客様を紹介しきること…でした。
 
 後半は「建設コープ」の手作り新聞『住まいる通信』を題材に…
 細川さんは毎回のセミナーにご参加の常連さんで、「前回セミナーを参考に、見出しの付け方など工夫して作成した」と、今回も手作り新聞『住まいる通信』を持参の上このセミナーに臨まれました。今後も具体的な内容のセミナーを心がけていきたいですね。後半はfacebookのビジネス活用についての話で盛り上がりました。
 
 次回セミナーは「6月28日(金)」に開催いたします。テーマは「価格勝負をしない営業法【会社の人と社風を伝える】」です。ブログやfacebook等でもお知らせいたしますので、お気軽にご参加下さいますと幸いです。現在製作中・制作予定の広報紙なども、ぜひお持ちください!