世相にとらわれない自分軸の解放【紙ブログ42号より】

宇宙の風を感じ、人の空気は読まず

 かなり前(2004年)に『パワーか、フォースか』(ホーキンズ)という本があったのを、ふと思い出しました。内容は忘れてしまいましたが、今世界で起こっていることは、本当の「力」とは何かということが、今まさに問われている瞬間だと思います。
 これからの価値観の転換の時代、私たちはどう生きるのか。世界的なことではなく、身の回りの日常生活をもう一度見直すことで、変化の時代に何を指針にしていくかが見えてくると思います。
 起業して30年、仕事に関しては、様々な制約の中で可能な限りの最善の品質と、努力してお客さんの意図と状況を汲んだ最大限の誠実さでやってきたな…とやっと本気で自分を認め労い、評価することができるようになってきました。
 でも他の人は全く評価しないでしょうね。これは自分の中だけの話です。世間的な見方をすれば、営業トークも学ばず、時にお客さんと喧嘩もしたし、仕事を打ち切ったりもしてきました。それで反省しなければ、およそ「素直ではない」って言われますよね。
 お伝えしたいのは、新しい時代はそんな社会規範(ルールや慣習)を守るのではなく、自分軸の発見が一番大事な気づきです。
規範の存在は社会関係を円滑にする交通ルールのようなものだという考えはトリックで、その本質はパワーゲームの核となる“武器”であることに気づいたことです。
世の中は相互依存で成り立っているという幻想があるため、人は巧妙な駆け引きをします。
つまり依存関係を断つことの恐怖感をそぐため、規範を守るだけでではなく、それを他人への操作に使っているということです。
だから、「世の中はこうだ」という規範が一般的、支配的であればあるほど、立ち位置関係によって瞬時に優劣、上下感が心的に形成されます。戦略的に「相手に劣等感を感じさせる」のがサイレント・インベージョンの芽です。
どんなに美しい言葉や理念であっても「力」がそがれ、生命の躍動を感じさせないのは、「○○をせよ。さもなくば…」の心理戦争を、他人ばかりではなく、自分に対してもあらゆる場面で繰り広げているからです。そのことに早く覚醒して、真摯に自分の本心を認め、自分の力を取り戻すことが最も重要になります。
先日のジョージア州でのリンウッド弁護士の演説。これが激しい戦いの最中であっても、「愛」や「祈り」が究極のテーマになるってことがあるのです。そういう言葉が浮かぶとき、涙が出るほど感動します。(F)

(写真=モノリスの台地「生命の環」ノルウェー・フログネル公園)
2020年11月にユタ州の砂漠で謎の金属板(モノリス)が発見されたというニュースを見て、若いころ見たスタンリー・キューブリックの「2001年宇宙の旅」を思い出した。人類の方向性の岐路に際して登場する宇宙的精神性のシンボルとして効果は象徴的だった。(モノリスの意味=塊状の岩や石からなる構造物)ユタ州の公開写真は金属板で「宇宙の旅」に見た物と同様の感じでした。



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