8月25・26日の2日間、京都府美山町で行われた「民放労連近畿地連第2回視聴者会議サマーキャンプ・イン・京都・美山町」。今年で2回目の視聴者会議ということですが、実演を交えた参加型のものは日本の民間放送として初めての試みだとか。今回、私も初めてこのイベントに参加させていただきました。その時の様子をご報告したいと思います。

スタジオの様子。右側のスクリーンで放送中。

 リポーターを希望した男の子が、本番中にリポートをしました。恐る恐るマイクを受け取ります。マイクは、子供が持つとやたら大きく見えました。順番にカメラさんやミキサーさんに質問をしていきます。各担当者が仕事内容や機材について、実演を交えて紹介します。子供達にも理解できるよう、アナウンサーの方が丁寧に説明をつけ加えます。
スタジオ内の紹介が済むと、今度は中継車の紹介です。
 機材がぎっしり詰まった車内。ここで各カメラからの映像が選別され、キャスター席の横と体育館に設置されたスクリーンに映し出されるしくみです。大きなスクリーンに自分の顔が映った子どもたちは、驚いたり、笑ったり、恥ずかしそうにしたりと、様々な反応を見せました。
 他にも、体育館からの中継や、グラウンドでの少年野球の実況中継などが行われました。子供達は、カメラを触ったり、実況をしたりと、いろんな事を体験してとっても楽しそうでした。
 その後の視聴者会議では、視聴者からの厳しい意見も出ましたが、放送する側の葛藤もよくわかりました。あと、10年後に実施されるアナログ放送の打切り(こうなると従来のテレビでは地上波放送が観れなくなるそうです)について等、視聴者も一緒に考えなくてはいけない問題がたくさんあることを知りました。それと同時に、そういう様々な問題と向き合って真剣に取り組まれている方が、放送の現場にはたくさんいるんだということを強く感じました。

 8月25日(土)、京都駅。まだまだ残暑が厳しく、空は真っ青に晴れ渡っています。
 集合時刻になると、次々に参加者が集まってきました。ここからバスに乗り、美山町という町まで向かいます。
 美山町に着いて、まず向かったのは美山町立宮島小学校。ここは全国でも珍しい新築の木造校舎です。校舎以外にも、食堂として利用するための「ランチルーム」という部屋があるなど、開放感に満ちた小学校です。
 この日はここで中継車を使ったデモンストレーションが行われました。「実演、テレビ中継車を使っての番組の作り方」ということで、各スタッフの役割や機材の紹介をし、それらの仕事を美山町の子供達に実際に体験してもらうのが目的です。
 私も中継車を使った放送を間近で見るのは初めてです。地元の小学生と同じ気持ちでワクワクしていました。
 スタッフによって、ランチルームがスタジオになり、野球の実況中継を行う校庭には実況席が設けられました。
 スタジオの客席が地元の人達やキャンプの参加者で埋め尽くされました。いよいよ本番です。

民家の縁側で、のんびりと和みのひととき。 

 一つだけ空き家があり、一般公開しているということで見学させてもらいました。お風呂や台所などは現在のものに改装されていましたが、お部屋の雰囲気はそのままでした。古い農具とか家具とかも置いてあって、とても興味深かったです。
 雨が小雨に変わると、しっとりとした風景を楽しむことができ、それはそれで、とても楽しい散策となりました。
 お昼からは、美山町での医療に対する取り組みについての講演会がありました。
 美山町では、国が建てた病院の運営に住民が参加するという方式(この方式は全国でもまだ例がないそうです)で病院の運営を行っています。そうすることで、「設備にお金をかけること」と、「利益よりも地域住民の命と健康を優先すること」というメリットを両立させることができるそうです。美山の人々の医療に対する意識の高さに驚かされました。

 前日の夜から雨が降り出し、二日目も朝から雨でした。
 朝市では、とれたての野菜やできたてのパンが、めちゃめちゃ安く販売されていました。そこで戴いた牛乳は甘味があり、かなりおいしかったです。ものすごく手間暇をかけて造られている牛乳だと聞いて、納得しました。
 朝食の後は、茅葺き民家の集落の見学に向かいました。あんな風景が関西に残っているとは思わなかったので、とても感激しました。
 
集落の入り口。古いポストがかわいい。

それらの民家は、現在も実際に使われているものばかりで、各民家の畑にはナスやカボチャがなり、ヒマワリやキキョウ、アジサイ、ユリ、コスモスなど、様々な花が咲いていました。


 今回のサマーキャンプは、のんびりした風景と普段味わえない貴重な体験の連続で、とても充実した時間を過ごすことができました。民放労連近畿地方連合会の皆様、美山町の皆様、本当にありがとうございました。