会社=組織が見える生きた紙面の第一歩【第6回“紙ブログ”広報セミナー2014より】

 先週の7月25日(金)、日が落ちてもかなりの暑さの中、第6回の「紙ブログ広報セミナー」を開催しました。毎回参加の細川社長がH?agen-Dazsのアイスクリームを持ってきてくださいました! 当社でもセミナーの日にはお菓子を用意しているのですが、暑い日にはお菓子よりこれがなにより。ありがとうございました!

 
近道は『経営理念』『営業方針』づくりから…前回のおさらい
 さて、第4回(5/23)と5回(6/27)と2回、広報紙づくりの前にまず営業計画や事業計画を整理していきました。そして今回、この整理した(事業・経営)方針に沿ってようやく「記事のカテゴリー」を考える…というテーマに取り組みました。当日は細川社長に、自社の経営方針をまとめたものをお持ち頂いたので、より具体的なお話ができました。(な)
 
『経営理念』に基づいた『カテゴリづくり』で編集方向を整理
 今回セミナーのサブテーマは『会社の人・スキルや(企業、組織)文化を伝える』という大仰なテーマですが、難しく考える必要はありません。ただ何度もお話している通り、社報(会報)は商品チラシではありません。なのでまず人や社風や考え方を知ってもらおうということから…。つまりこうした側面から紙面のカテゴリづくりを始めます。
 ただ社報(会報)といえども営業ツールには違いないので、まずカテゴリ作りにあたって、あらかじめ整理した経営・営業方針から「表現したいもの(知ってもらいたいこと)」を考えます。細川氏の『ワーカーズコープLLC』では3つの理念がありました。「居心地の良い住まいづくり」「安心安全なまちづくり」「技術・技能の継承・発展」。
 
出してきたカテゴリをテーマ化して、いくつかの『コラム』を企画
 いよいよ紙面企画です! 先の3つの理念で言えば「居心地の良い住まい」はまだしも、「安心・安全なまちづくり」「技術・技能の継承・発展」は仕事としては見えづらい。でも会社経営の根幹にある理念(あるいはポリシー)ですね。見えづらくても本当は伝えたいところ。ここが社報のならではの紙面カテゴリづくりの第一歩。今回は記入シートで、「方針・理念」→「カテゴリづくり」→「広報タイトル」という順に記入。それを数項目作ってみました。
 
“テーマ”をコラム記事にして継続してみる
 フジイ企画で発行している社報『紙ブログ』の例では、カテゴリ=「営業方針」→タイトル=「○月度早朝営業会議より」。カテゴリ=「自社のサービス内容と考え方」→タイトル=「肌で感じる編集サロン」など。現在継続発行中なので、そこに自己評価欄もつくりました。他にも「藤井寛の雑記帳(社長の考え方を公表するため)」「私の休憩室(スタッフに親近感を持ってもらうため)」など、色々なカテゴリにそったコラムも同様に検討。
 
記事を『パターン化=コラム化』することで紙面もブレず継続が楽に
 このように『カテゴリ→テーマ』をコラム化しておけば、以後の記事やレイアウト構成を「パターン化」できるため、ラクに発行できるようになります。そこで大事な“記事内容”に力を入れることができるんですね。フジイ企画の『紙ブログ』も、カテゴリ、レイアウト共にパターン化しており、皆様が感じるより簡単に発行できていると思います。本当はパターンの中に一部イレギュラーな紙面(特集面)があったほうが面白いのですが、それはゆとりができてから挑戦しましょう。
 
 今回のお話は、方向性をもった紙面企画への一歩を踏み出そうとしている方にぜひお聞き頂きたい内容でした。以前、自社で新聞を作っておられた細川社長も「こういう話は最初に教えてよ~」と仰っておられました。でも根幹になる経営指針書ができたので7割方完了、あとは具体化のみです。



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