「紙面のカラー化」にちょっとひとこと [編集サロン21]

 定期刊行物を発行されているお客さまから「今、白黒で発行してる印刷物をカラーに…」というご相談を受けることが多くなりました。これまで、モノクロ(白黒)印刷で発行していた広報誌も、小ロットのオンデマンド印刷も発達したおかげで、カラー化が進んできました。でも…。

世の中はカラーが当たり前になっているけど…

 カラー印刷に変更して一番効果を発揮するのは、何といっても写真ですね? 世間的な面から考えれば、もはやモノクロ写真は現像してくれる会社を探す方が難しく、世の中カラーが当たり前になってきています。そこで広報紙も当然「カラー化」に、ということになるのですが、ちょっとここで考えてみましょうか。

 
撮った写真をどう料理しましょう…「イメージ」「スケッチ」のお話
 前回(第20回)の編集サロンで写真のお話をしましたね。紙面のカラー化はこれと関係するのでもう一度…。同じ写真でも二種類の使用方法があるとお話しました。一つは「イメージ(写真)」もう一つは「スケッチ(写真)」。この二つの価値判断の違いは写真の種類の違いはではなくて、編集方針によって決められるとお話しました。つまり取材内容や編集方針によって同じ写真を使用しても、料理の仕方で「イメージ(写真)」にも「スケッチ(写真)」にもなるということですね。
 
写真集のためのカラー化は有効だけど
 端的に言ってしまうと、価値判断を、写真を記事の中の1つのツールとして使用するのか、単に写真集にしてしまうのか、ということです。そこで、新聞でも『これは写真集です』という位置づけにすればカラー化は非常に有効です。つまりやカタログ、パンフレット類、あるいはアルバムなどと近い考え方ですね。これらのツールは今や、カラー以外には考えられなくなっていますよね。これは『絵』で見せるというのが基本だからどうしてもビジュアルの美しさが要求されます。
 
広報「発行の目的」に立ち戻って考えると
 これとは別に、広報という視点から、使用写真や文章を記事の中のパーツとして明確に位置づけた時、一番大事なのが紙面を「読んでもらう」、それによって「活動(動き)を知ってもらう」「コミュニケーションを円滑にする」などが、他に先んじて主な目的になります。その場合、紙面のカラー化という以前に、本当に写真の扱いはこれでいいのか、「写真集」でいいのか…ということが大きな論点になります。
 
カラー印刷と広報効果は関係ありません。
 その視点から考えると、記事で読ます(文字中心)の場合、写真であってもカラーにすると読みにくくなったりする場合があります。新聞形式の場合はその判断は結構微妙です。文章中心のページ物などはある程度のデザイン処理が必要な場合でも、読ませるという意味ではカラーの効果はあまり期待できません。長文の書籍本文に至っては目移りする(読みづらい)ので、私たちは今でも色は使わない方がいいと考えています。
 
 でもこの判断は微妙で一概には言えませんので、最初に何を伝えるべきなのか…編集方針に立ち戻って考えるべきでしょうね。要はカラーにすれば効果が上がる、見やすくなるというわけではないのです。
 
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