いかなる状況下でも『勝ち』にいきます

 12月のピークを過ぎかけたころ、急きょ首長選挙に出馬されたお客様から選挙広報一式を受注。年末年始のおよそ3週間、『戦時(?)』体制を組んで取り組んでおりました。 結果はというと、今回は今まで未経験の惨敗で、ようやく26日の開票結果を待って、週初めに敗戦処理を行ってきました。非常に悔しい思いをしました。こんな経験からしか書けないことがあるので、ちょっとひとこと。

 今回の選挙戦事後会議において出た話。「準備期間がなく広報方針ができず見切り発車」「選対がないため資料がメモ程度で入稿が遅い」「先方との連絡網・確認先が一定しない」など。…これって誰の話?

 一般に、選挙の勝敗やある目的での広報物への反応・効果は、その対象の人やモノの性格(性別・年齢・知名度・印象=ブランド力)や品質(内実・見栄え)、初発(スタート)地点と方針(目指す方向性や理念)、取り組む主体組織の性向(動員力・団結力・取組姿勢と行動力)、そして社会情勢(トレンド・風向き)など、様々な要因が働きますよね。

広報紙媒体の『価値と効果』を『信じる』ことが『プロ』
まず仕事をする前の大前提。第一に状況に関係なく、広報紙の『価値と効果』を知っていること。そしてその力を『信じている』ということ。第二にもし本当に『信じている』のであれば、その他の外的条件は考えずに「いかなる条件下にあっても『必ず効果を出す』」ための方法を考えるということにつきる。それは選挙戦では得票数、その他の広報では反応率、クロージング率という数字を目指すことです。それが『プロ』です。

 フジイ企画は『本当に伝えたいことを伝えられる形に…』が基本理念ですが、これは単なるスローガンではなく、紙媒体における〝伝えられる手法〟を日々の変化の中で考えだしていくということです

 今回の経験から学ぶのは「他の方法はなかったか?」と考えることだけ。受注した以上、前述のような諸条件は「分かっていた」「予想できた」ことで、その問題は論外です。でなければ「我々は広報のプロだ」といいながら、一方では「自らの『職業』は他の様々な要因に影響されるもの」と言ってるのと同じ。つまり自分の仕事を『本当は信じていない』ということになります。戦略・戦術のミスは改善すればよいが、こんなことは我々の存在意義に関わることです。

 唯一お客様を判断する材料は、このことに取り組む『信念』があるかどうかです。どういう信念かは関係ありません。当然、自分の思想・信条と合わない場合もありますが、そのお客様に『信念』があるなら、こちらも仕事への『信念』で考えることだけです。

 そういう意味で、この仕事をしていると、当然現在のお客様との対立陣営の仕事をすることも多々あります。フジイ企画は下請仕事はしないので、届け出広報物にはフジイ企画の社名がキッチリ印刷されます。今まで古いお客様への報告は「仕事ですので…」と添えたりしていたのですが、最近は報告するだけにしました。つまり、片方には力を入れているけど、もう一方では「不本意で、手を抜いている」というニュアンスがあるみたいで、本心ではない。だからどんな場合であっても『必ず当選を目指します』と公言することにしています。



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